クチナシ ページ12
恋仲を飛ばし、突然の求婚。
そうとう間抜けな顔になっていたのか、童磨様が笑った。
嬉しい…けど…
「あの…童磨様」
「すぐに返事はくれなくてかまわないさ」
「わた、わたし、嬉しいけど…ちょっとビックリしちゃって…あの…」
なんて言えば、この気持ちは伝わるのだろうか。
口下手なのが酷くもどかしい。
「そんな顔をしないでおくれ。俺が話を急ぎすぎた」
きっと、今じゃなきゃダメなんだ。
恥ずかしがらずに、勇気を。
きっと…童磨様は受け入れてくれるから。
「わたしを、童磨様の婚約者に…してくださいっ!」
手を繋ぎ、精一杯の気持ちを伝える。
「…」
返事がない。
少しだけ、不安になる。
「…童磨様?」
腕を引かれ、童磨様の胸に飛び込む形になる。
「…君から言われるとは少し恥ずかしいなぁ」
耳元でそっと童磨様が囁く。
「後悔はしないかい?」
「…いいんです。なんだって。童磨様と一緒に居たいんです」
嘘偽りの無い、わたしの本心。
キラキラと輝く虹の中に、私が見える。
そっと、どちらからともなく口付けをする。
「よろしくたのむよ、A」
童磨様と、共に生きると決めた日。
クチナシ
とても幸せです。
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み(プロフ) - ゆりなんぽんさん» コメントありがとうございます。のんびり更新ではありますが、頑張りますね! (2020年8月29日 19時) (レス) id: f75307f7e7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりなんぽん - 素敵な作品ですね!いろいろ事情はあると思いますが更新待っております! (2020年8月29日 17時) (レス) id: 3ac698d03c (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - コノハさん» コメントありがとうございます。更新がんばりますね! (2020年8月5日 22時) (レス) id: f75307f7e7 (このIDを非表示/違反報告)
コノハ - もっと書いてください (2020年8月1日 20時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:み | 作成日時:2020年3月15日 18時