怪異録 (ページ13)

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月光林の支配者壱ページ13

零視点
俺たちは、それからも立ち向かってくる
人狼を倒しながら林の最深部へと向かった。
そして──
最深部
???｢えっ…もう来たの？来ないで下さい…！｣
皐月｢そういう訳にも行かないよ！｣
皐月が刀を持って切り付ける…容赦ねぇなお前。
がしかし、相手は人狼の頂点だ。
結界を貼り、刀を防ぐ。
その衝撃で皐月が吹っ飛ばされる。
皐月｢うわっ！ちょっと危ないな！
怪我したらどうするんだよ！｣
???｢いや、無抵抗の人……人？をいきなり切り付けるあなたの方が危ないような…｣
確かに、相手は無抵抗だ。
しかし、やつは｢人狼｣。罪無き村人を
騙して喰う危険なやつだ。
棗｢でも、そうやって安心させて
喰べるんでしょう？そんな伝承が幾つも
残っていますよ。｣
???｢…………僕は、人狼じゃ、｣
零｢嘘つけ。人狼の頂点が人狼じゃないわけ無いだろう。そんな戯言には……｣
???｢でもっ！｣
突然、そいつが声を荒らげた。
???｢僕は、人狼じゃない。

────狼少年だ。｣