１５６話 クマside ページ3
しばらく歩いていくと、やっと科学者がいるであろう部屋までたどり着いた。
．．．．．勝手に開けていいのだろうか？
そう思いつつもドアノブに手を掛けようとしたが
ガチャッ！！！！
シーザー「A！！！！！」
ものすごい勢いでドアノブが回され、壊れるかというぐらいの速さでドアが開いた。
そこには、科学者、シーザーがいた。
．．．．シーザーは大声でAを呼んだが、俺の腕の中で眠っているAを見た瞬間
「しまった！！」
と言わんばかりに両手で自分の口を塞いでいた。
．．．．．殺人鬼に出くわした女じゃるまいし．．．．。
シーザーはしばらくその状態で固まっていたが、もう一度状況を理解すると俺を睨んできた。
次に、無言で部屋に入れと促してきた。
．．．．この部屋にも監視カメラや盗聴器がかけられているのだろうか？
そんなことを考えながら言われるがままに部屋に入ると、ある小部屋に案内された。
その部屋はシーザーの研究室のすぐ近くの部屋で、中はえらく小奇麗だった。
シーザーはその部屋のベッドにAを下ろすようにジェスチャーしたので、俺はその通りにAをベッドに下ろす。
俺がAを下ろすと、シーザーはすばやくAに布団を優しくかけてから数度、壊れ物を扱うかのように布団の上からAのお腹あたりをとんとん、と叩いた。
俺は、それは母親が小さい我が子に対して安心感をあたえて安眠させるためにする行為だと記憶している。
俺がそうこう考えていると、シーザーは俺に部屋から出るように指示をだした。
俺はとくに逆らう理由もなかったので、部屋から出ようと動く。
だがなぜか無性に離れがたくなって、Aの頭を一度だけ、撫でた。
部屋から出るとき、シーザーは思い出したように俺の肩で不安そうにAを見つめるでんでん虫をつまんでAのベッドの横にそっとおいた。
でんでん虫は嬉しそうにいそいそとAに潰されないような位置をみつけ、そこでうとうとし始めた。
．．．．．．随分と感情表現が豊かなでんでん虫だな．．．
そんなことを思いながら部屋からでた。
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レイク - 面白くて全話一気に読んでしまいました！更新楽しみに待ってますぅぅぅぅ！ (2021年7月5日 18時) (
レス) id: 3b678f76b5 (このIDを非表示/違反報告)
リョク(プロフ) - イッキ読みしました!すごく面白かったです!続き待機して待ってます！(*'-')ゞ (2021年2月27日 17時) (レス) id: 9587f3dd89 (このIDを非表示/違反報告)
まりあ(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新楽しみにしてます！！！ (2019年9月17日 19時) (レス) id: c69e2221b9 (このIDを非表示/違反報告)
がー(プロフ) - もう大好きです！絶対続編読みたいです！あとドフィとコラソンとクザンの落ちもです！！もうやばい大好きいいいいいいい！！！ (2019年9月5日 2時) (レス) id: 8eb0f6b23c (このIDを非表示/違反報告)
暇人 - 続きが気になります！すごく面白いです！これからも頑張ってください！ (2019年6月7日 0時) (レス) id: 04d432c69c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凪影ロロ | 作成日時：2016年2月6日 18時
