真一郎side ページ21
万次郎『ゲホッゴホッゴホッ』
『大丈夫か?万次郎?』
レイ達に気を取られすっかり忘れてた万次郎
万次郎『何すんだよ!!』
ぎっと殺気を出しながら睨みつける万次郎だが
レイは何ともないような顔で
レイ『何だ無事かぁ……私もまだまだだなぁ』
万次郎はあの蹴りを食らってまだふらついているのに
『レイ!なんて事をするんだ!謝れ!』
レイに怒ったがレイは
レイ『何で?謝る必要が?』
『は?何言って……万次郎が怪我しそうに!』
レイは呆れた顔で
『そもそもそいつが兄さんを殺そうとしたのが問題だろ?私は兄さんを庇った……ただそれだけ言わば正当防衛』
確かに万次郎は空手も人一倍上手くて蹴りもすごい
対してジューゴは万次郎と比べて体が少し弱い
そんなジューゴに万次郎の蹴りなんかが当たったら一溜りもない
レイ『むしろ感謝して欲しいね人殺しにならずにすんだんだから』
レイは万次郎に興味無さそうに視線だけを寄越したが
レイ『エマの世話?やだねそもそもエマが小学校でなんて言われてるか知ってる?』
エマやジューゴ、レイの学校の話なんてあまり聞かないから学校の話なんて知らなかった
レイ『佐野万次郎の妹だから授業は真面目に受けてないとか体育の授業はサボるわ、提出物もあまり良くないらしいよ?』
レイ『先生たちや小学校のクラスの子達もよく「佐野」って苗字だけで私達とエマを比べるんだよ?』
ジューゴ『俺達はよく真面目に授業を受けてる優等生で、エマはテストの点数低いし授業もサボったりする不良娘だってな』
レイ『お前らの生活なんて先生たちや学校の皆に筒抜けなの……分かる?この意味』
万次郎『っ!だから何なんだよ!エマが困ってたら助けてやるのがねーちゃんだろ!!』
困ってたら助ける、手伝う、
レイ『おかしなこと言うね』
おかしい?なんで?
レイ『なら私が1人で家事やら世話やらしてやってんのに何で兄さん以外手伝わないんだ?』
だってお前1人で出来てたし
レイ『優等生の私らと不良のお前らどっちが世間に信用されると思う?』
ジューゴ『俺達は精神的虐待でもうすぐ警察達に保護されるお前らのレイにやった事は全部学校にも広がってる』
レイ、ジューゴ『ざまぁないな』
そこからは地獄のようだった
レイとジューゴが警察に保護されてから
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作者名:笹 | 作成日時:2022年8月10日 22時