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『毎回それに座って落ちるの、本当学習しないね。梟様は頭が良かったんじゃなくって？』
「私も来るって分かってるくせに窓を閉める君も同類だと思うけれど？」
『私は貴方の隣に並べないよ』
「並べるようにしてみせようか？努力なんていらないさ」
目を隠して妖艶に笑う。
そういうのいらないから。と、彼を引き上げる。
余計に仕事が増えた……。
『白鷹は？今日は一緒じゃないの？』
「ああ、今日は一斉健康診断でね。体調が悪くて気が滅入るとの事で連れてきてないんだ」
『夜行は違うんだね。何も悪い所がなさそうに見えるよ』
「早く君に会いたかったからね。無心で受けてすぐに飛び出してきたのさ」
くるる…と私に擦り寄って抱きしめてくる。
もしこれをハウンドが見てたらと思うと少しぞっとした。
『あーつーいー。あーつーくーるーしーいぃ』
「すまないね、仕事の邪魔をしてしまって。そういや君はずっとこの部屋にいるね？最近は外で仕事をしてないのかい？」
『私がこの部屋に寝泊まりしてると思ったら大間違いよ』
本当は皆と外で仕事がしたいの。
だけど、ボスがここの仕事を私だけにさせるってことは何かちゃんとした理由があるはず。
９年前にここの幹部候補生としてみっちり掟から仕事まで叩き込まれた上に家族同類の私を、まさか捨て駒扱いなどするわけないだろう。
『
「何か言ったかい？」
『別に』
宙に図を描く様に指をくるくるとさせる彼の周りでは、不要書類がひらひらと舞っている。
彼は人間ではない。
動物と心を交わして且つ変身ができるから魔物か？
答えは半分ずつ。
彼等は私の生きている世界、一般人はこう呼ぶ。【半獣人】と。
体の半分が人間で半分が動物であるのが基本。
顔が人間なのが半獣人で、逆に獣顔なのが獣人と呼ばれる……らしい。
いつ頃からこの世界で暮らしているのか。
どうやって産まれたのか。
それは誰にも分からない。
夜行のように人と接するのを好む者もいれば、好戦的で全く別の考えを持った者もいる。
だからといって彼等を研究したり詮索しようとは思わないけど。
「マンバ」
『何』
「おいで？」
ばっとこちらに向かって手を広げる彼。
そこに引き込まれるようにして、胸板に身を預けた。
嗚呼。なんだか違う、この感じ。
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白狐-bilyakko-(プロフ) - 【湖の宝石】さん» でも、読んでて楽しかったです！それだけは正直に言います！ (2021年9月23日 18時) (
レス) @page4 id: df3d8cbea7 (このIDを非表示/違反報告)
白狐-bilyakko-(プロフ) - 【湖の宝石】さん» 前作でコメント返せなくてごめんなさい！まぁ、あの、理由があって返さなかったんですけれども(^_^;) 決して反応楽しんでたとかそんなんじゃないですからね！？ あと、迷推理ではなく名推理です！これからもどうぞよろしくお願い致します！m(__)m (2021年9月23日 18時) (レス) @page4 id: df3d8cbea7 (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - なるほど…登場した人達がわかってスッキリしました。時々正解しててちょっと喜んでる自分がいますw 更新頑張ってください (2021年9月23日 18時) (レス) @page2 id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白狐-bilyakko- | 作成日時：2021年9月22日 21時
