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『あ、う…ごめん、ちゃんとやるから……』
「3日以内にあそこを空に出来たら行かせ『やる』
周囲からの無言の圧力に負けて、渋々了承する私。
早くご飯食べて仕事しよう…と、残りを手早く口に掻き込む。
そしたらボスが条件を出してきたのですぐに呑んで席を立った。
『ご馳走様ぁ！』
「ちょっと、食器片して行きなさいよ！」
『後でやるー！』
「全く……」
リビングを出る時にキッチンにいたマミィに、美味しかったよと手を振った。
首輪を外しながら廊下を歩き、とある部屋の扉を開けて中へ。
カタンッと【立入禁止】の札をノブにかけてから。
『こりゃまた乱れてますなぁ』
戸棚に置いてあるインク壺の隣に首輪を置き、腰に手を当てながら部屋を一望する。
紙、紙、紙！紙だらけ！！
仕事で使った書類、レプリカ、くしゃくしゃになって丸められて。
誰かが踏んだ足跡が付いてたり。
たまに重要な物が不要な物の間に入ったままだったり。
ここを名乗りを上げて自分から掃除したがる人なんていない。
扉を少しだけ開けて滑り込ませるものだから、どんどん溜まっていく。
足の踏み場もないほどに。
『とりあえず窓開けるか……』
換気の為。でも今日は風が強いのね。ガタガタ震えちゃってる。
やっぱりやめようかなと目を背けた途端、背後からコツコツコツと尖ったものでガラスを叩く音がした。
『はぁ…。貴女だけなら入れてあげてもいいわ』
紙を踏まないようにやっとの思いで辿り着き、片側だけ開ければ彼女はぴょんと飛んで入ってくる。
肩に止まったのを確認してまた閉める。
バンッ!!!! ｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀ…
『またか……』
ガラスが割れるんじゃないかって程の勢いで何かがぶち当たる。
ほんっとに学習しない人。
仕方なく開ければ、室内の壊れかけの椅子に座る。
彼女よりひと回りかふた回り大きい梟が私に向かって、ギャーッ！と鳴く。
『分かった、分かったから。ごめんって』
「彼女はよくて私は駄目なのかい？どうしてなんだい？」
『だって騒がしいんだもん。お願いだから静かにしてよ？……夜行？』
彼よりはマシだろう？と、明らかハロウィンの仮装してるんですか？みたいな格好の男が言う。
私に抗議する為に体重をかけたが故、ガッターン！と音を立てて転げ落ちた。
前にずべしゃあと崩れ、書類の山に頭が突っ込まれるのをただただ無言で見下ろしている1人と1羽。
男を助けるべく、仕方なく私は手を伸ばした。
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白狐-bilyakko-(プロフ) - 【湖の宝石】さん» でも、読んでて楽しかったです！それだけは正直に言います！ (2021年9月23日 18時) (
レス) @page4 id: df3d8cbea7 (このIDを非表示/違反報告)
白狐-bilyakko-(プロフ) - 【湖の宝石】さん» 前作でコメント返せなくてごめんなさい！まぁ、あの、理由があって返さなかったんですけれども(^_^;) 決して反応楽しんでたとかそんなんじゃないですからね！？ あと、迷推理ではなく名推理です！これからもどうぞよろしくお願い致します！m(__)m (2021年9月23日 18時) (レス) @page4 id: df3d8cbea7 (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - なるほど…登場した人達がわかってスッキリしました。時々正解しててちょっと喜んでる自分がいますw 更新頑張ってください (2021年9月23日 18時) (レス) @page2 id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白狐-bilyakko- | 作成日時：2021年9月22日 21時
