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『んーねーぇー！ボスったらぁ、なんかお仕事なーいー？』
「さっきあげたじゃないか」
『ハウンドが帰ってきたら行くー。渡したいものあるからー。
……あ！そうだ、ボスにこれ持ってきたの！』
あの後恐らく暇ではないボスの部屋に行き、回転式の椅子に座ってくるくるやりながら彼女と談笑していた。
紙袋をぽんとデスクの上に置いて反応を見る。
「なんだいこれは……おっと、メレンゲクッキー？」
『クローに買ってもらったんだ！ダディ達には内緒だからね！』
「ありがとう、私の可愛い子。酒のお供に戴くとしよう」
『こういうの好きか分からなかったから心配だったけど、喜んでもらえてよかった！
あ、あとさ1個聞いていい？』
「いいけど、その回すのをやめてくれたらね。ネジを緩ませて過去に壊したのは誰だい？」
『すみませんでした』
私は回転を止め、ちゃんと座り直してボスに向き直った。
対する彼女は私に背を向ける形で本棚の本やらファイルやらを整理している。
「それで？」
『あのさ、トゥルースって女性を知ってる？』
そう言葉を吐いた途端、彼女の手からドサドサドサっと紙の類が下に落ちた。
『だっ、大丈夫！？』
「……」
『そ、それでね、探偵さんなのかな？オルフェウス探偵事務所だっけ？よく分かんないけど見慣れない人が「マンバ、その名前をどこで聞いた？」え？』
顔だけをこちらに向けて静かに言い放つ。
怒ってる？言っちゃいけない事口にしちゃったかな。
『紅茶屋に並んでた時に、固まってた貴婦人の方々がそう言ってたから……。ひそひそ声だったから詳しくは聞けなかったけど、有名人だってことは分かったよ！』
彼女は書類をそのままに、ゆっくりとこちらに歩み寄った。
そして椅子の横に立つ。恐る恐る見上げてみる。
「……お前にはまだ話したことがなかったね。さ、その席を私にお譲り」
『わ、分かった』
場所を交換し、引き出しの中から4枚の写真と1枚の新聞記事を取り出す彼女。
デスクの上に等間隔で広げていく。
「左から順に、Mr.リーズニング、彼の助手のMs.トゥルース、情報屋のMr.リクリース、そして調査員のMr.ソルバー。この4人は全員オルフェウス探偵事務所というところの人間だ」
次にこの新聞記事。と前につつつと差し出されるのを見る。
「彼等が実際に関わった事件やらだ。お前も幾つかは知っているだろう。
これは、組織存命に繋がるから耳かっぽじってよーく聞くんだよ。いいね？」
〈暗転〉
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白狐-bilyakko-(プロフ) - 【湖の宝石】さん» でも、読んでて楽しかったです！それだけは正直に言います！ (2021年9月23日 18時) (
レス) @page4 id: df3d8cbea7 (このIDを非表示/違反報告)
白狐-bilyakko-(プロフ) - 【湖の宝石】さん» 前作でコメント返せなくてごめんなさい！まぁ、あの、理由があって返さなかったんですけれども(^_^;) 決して反応楽しんでたとかそんなんじゃないですからね！？ あと、迷推理ではなく名推理です！これからもどうぞよろしくお願い致します！m(__)m (2021年9月23日 18時) (レス) @page4 id: df3d8cbea7 (このIDを非表示/違反報告)
【湖の宝石】(プロフ) - なるほど…登場した人達がわかってスッキリしました。時々正解しててちょっと喜んでる自分がいますw 更新頑張ってください (2021年9月23日 18時) (レス) @page2 id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白狐-bilyakko- | 作成日時：2021年9月22日 21時
