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やばいと思った
急いでいて無茶をしたという事は認める
1人乗りの乗り物に3人で乗って飛ばした
碌に周りの安全確認をしなかった
でも何処かで安心してたんだ
事故なんて起こらないだろうって
その事を酷く後悔してる
実際に人を轢いてしまったんだから
「どうしよう!?意識ないよこの人」
「どうすればいいんですか・・・うぅ」
慌てふためく大親友2人を見て
俺が落ち着かないといけないと思った
この場合みんなで慌てふためいても
状況は改善されないんだから
「さくら!その人おぶって乗り物に乗って、リハ!さくらのこと補助して」
本当は俺がおぶって乗るのが良いんだろうけど
残念ながら俺がこの中では一番背が低く力がないのだ
凄く情けないけど
元々1人乗りの乗り物なのに4人で乗るのは無茶なんだけど
乗り物に乗った方が早く着くからいいだろう
「ねぇ?ひすい!目的地って体育館でいいんだよね」
「あぁ、生徒会の誰かは必ずいるだろうから体育館でいいぞ」
さくらの質問に答え
発車した乗り物に多少の不安もあったが
今度はリハが注意深く周りを見てるから大丈夫だろうと思い
轢いてしまった人を観察する事にする
意識は失っているが自力で呼吸はしてる
出血はしてない
そもそも倒れるほどの衝撃だっただろうか?
急ブレーキをかけても止まり切れずぶつかった
そもそも轢かれたことないから
衝撃は結構強かったからな・・・
でも自力呼吸してるしいい方なのかな
いや、そもそも気絶した人をむやみに動かしていいのか?
そんな事を考えていたら体育館に着いたらしい
「君達覚悟はいいよね♡」
♡が付いていたような気がする
にっこりと微笑みながら生徒会長であるきらなは言った
笑顔のはずなのに怖すぎる
「四人乗りとかふざけてんの?入学式に遅れるとか何を考えている・・・えっ!?」
きらなは目が笑ってないが笑いながらそう言い
何かに気付いたみたいに言葉を止めた
「あーあのね轢いちゃいました」
きらなが言葉を止めた事で察したのか
リハが言った
「はぁー・・・まぁ見た限り気絶してるだけなんじゃないかな?それにしても3人乗りしてる上に人を轢くなんてどうしようもないね」
溜息をつかれ
呆れてきらなは言った
「うっ・・・」
轢いてしまった人が呻いた
ゆっくりと目を開ける
よかった起きた
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作者名:柚木 | 作成日時:2016年3月14日 7時