44.番外編 2次創作の呪霊(2) ページ44
夏油 side
事の発端は30分前、伏黒くんからかかってきた一本の電話だった。
「もしもし、夏油先生、突然すみません。なんか現場で五条先生が箱の中に閉じ込められていて」
「悟ならそんなのほっとけば出てくるよ」
「いや、五条先生だけじゃなくてAさんも__」
「一緒の箱にかい!???」
あの時思わず食い気味に言ってしまったことを今更恥ずかしく思う。
そもそも全くあの特級2人は何をしてるんだ。悟くらいならわざとっていう事もあり得るんじゃないか??というか呪力が効かないAちゃんを閉じ込めてしまうなんてどんな呪霊の呪術だ??
そんなことを思いながらもとりあえず伏黒くんのところへ向かう。生徒に何かあったら困るからね。
「任務お疲れ様」
「夏油先生!これなんですけど…」
伏黒くんのところへ着き、彼の目線の先を見ると一畳くらいしかない真っ黒な箱が不自然にあった。
「玉犬が外から攻撃したんですけど全然ダメで」
うーん、じゃあ物理攻撃は効かないのか…?
「内側で何かしないと開かないのかな??」
私がそう言うと脳内に正解という声が直接届いた。それは伏黒くんもそうだったみたいで驚いたように顔を見合わせた。でも、呪霊の気配はしない。そのかわり、
「悟さん、わっ…」
「A…ふふ、かわいい」
箱の中の音声だろうか?それが脳内に直接聞こえるようになった。なんの嫌がらせだろうか。伏黒くんの教育に悪そうな雰囲気を感じとり彼の耳を塞いだがやっぱり意味はないらしい。中で何をしているんだ。
「A……」
「だからっ……ん…!」
私たちの何かがプツ、と彼らと同時に鍵が開く音がして箱がバッと開いた。
そこにはAちゃんをまるで押し倒しているかのような悟。
「『あ』」
「………悟?」
「いや、傑、違うんだって、なんか急に天地が逆転して、恵もそんな目で見ないで!」
「しっかり写真に撮りました。学長に報告ですね。大丈夫ですか?Aさん。こんなど変態と一緒に閉じ込められて」
「恵!!!違う__」
「悟…………」
恵くん曰くその時の私の顔は今までのどんな醜い猿を見たときの顔よりも怖い顔をしていたらしい。
『ただほっぺに当たっただけなのに』
「何が?」
『いや、だからキスしないと出れなかったらしいんだけどただただ悟さんの唇がほっぺに当たっただけで…』
「絶対あの人わざとだ」
『なんか余計な事言ったかも』
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みかん大福(プロフ) - 麗華さん» 麗華さん、リクエストありがとうございます!そして、返信遅くなってしまって本当に申し訳ないです!ぜひ書かせて下さい! (3月26日 14時) (レス) id: c872eeaaf1 (このIDを非表示/違反報告)
麗華(プロフ) - お話と設定がすごく好きです!リクエストなのですが…九十九由基さんとの絡みをやって頂きたいです! (8月11日 1時) (レス) @page44 id: bc106b5b68 (このIDを非表示/違反報告)
みかん大福(プロフ) - ナミさん» ナミさん、リクエストありがとうございます!書かせていただきます! (8月6日 12時) (レス) @page44 id: c872eeaaf1 (このIDを非表示/違反報告)
ナミ(プロフ) - すごく面白いです!リクエスト(?)なのですが2年生との絡みをもっとやってほしいです!できれば乙骨先輩もみたいです…。これからも更新頑張ってください! (7月26日 19時) (レス) id: cbde72f558 (このIDを非表示/違反報告)
みかん大福(プロフ) - しろりんさん» しろりん様、ご指摘ありがとうございます……!!全て修正させていただきました!本当に助かります!!嬉しいお言葉まで……!本当にありがとうございます🥰 (2022年9月14日 22時) (レス) id: d2d3b923b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかん大福 | 作成日時:2022年7月3日 16時