34.新たな問題 ページ34
五条 side
『あの、悟さん。お話と違いませんか?』
「ん?何が?」
『何がって!!あの3人と一緒に任務行けるのかなって昨日ルンルン気分で寝たんですけど!!』
「そんなこと一言も言ってないじゃん」
僕がそう言うとム、と頬を膨らませるA。無意識でやってるのが本当に可愛い。
今日、交流会の後、僕と傑とAは一年3人の八十八橋の案件とは別のことをこなしていた。Aはそれが不満なのだそう。
「でも、Aちゃん、自分の代わりに友達たちに不要に人を疑わせるのもっと嫌がるでしょ?」
『それは、…そうですけど……』
優しい子すぎて不安になっちゃうね、というAの昏睡前に傑が言った言葉をふと思い出す。本当にその通りだよ。
今回の交流会でも、自分の限界はある程度分かっていたはずなのにそれ以上に周りの子たちを助けたいという気持ちが強くて失神してしまったのだろう。
そして、僕たちは今、今回の交流会の件や真人、あとあの火山の呪霊の件の内通者を探してる。
「ほら、ちゃっちゃと終わらせてカフェでパフェ食べよ!モタモタしてるとおじいちゃん達に特級3人が何してるんだって勘付かれちゃうから」
『…そうですね』
Aには申し訳ないけど、Aは特級だし、上に気に入られているからこの極秘案件には必要不可欠な人材だ。僕たち問題児2人が動いていたら警戒する人たちも間にAを挟むだけで警戒は薄まる。
『それより、本当にいるんですか…内通者』
Aがさっきより小さい声でそう聞いた。
「いるよ。でも多分生徒じゃない。教員か上層部だ」
「で、歌姫は多分違う」
『なんで分かるんですか?』
「ん?弱いから」
怒られますよ、とA。
『でも、よかったです。私歌姫さん好きだから…』
普段私情を持ち込まないAがそう言ったので僕と傑は思わず目を見合わせた。
「A、か〜わいっ」
「うりゅうりゅうりゅ」
『あーっ!やめてください!!それよりこれから何するんですか?』
「んーとね、とりあえず上層部のところ行く」
『さっき上にバレないようにしないと的なこと言ってませんでしたか?』
「だからAちゃんだけ行くんだよ」
『………………クソなんですか?』
「あはっ、確認されたのは初めて」
Aには一年とわちゃわちゃする前におじいちゃん達とわちゃわちゃしてきてもらおう。
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みかん大福(プロフ) - 麗華さん» 麗華さん、リクエストありがとうございます!そして、返信遅くなってしまって本当に申し訳ないです!ぜひ書かせて下さい! (3月26日 14時) (レス) id: c872eeaaf1 (このIDを非表示/違反報告)
麗華(プロフ) - お話と設定がすごく好きです!リクエストなのですが…九十九由基さんとの絡みをやって頂きたいです! (8月11日 1時) (レス) @page44 id: bc106b5b68 (このIDを非表示/違反報告)
みかん大福(プロフ) - ナミさん» ナミさん、リクエストありがとうございます!書かせていただきます! (8月6日 12時) (レス) @page44 id: c872eeaaf1 (このIDを非表示/違反報告)
ナミ(プロフ) - すごく面白いです!リクエスト(?)なのですが2年生との絡みをもっとやってほしいです!できれば乙骨先輩もみたいです…。これからも更新頑張ってください! (7月26日 19時) (レス) id: cbde72f558 (このIDを非表示/違反報告)
みかん大福(プロフ) - しろりんさん» しろりん様、ご指摘ありがとうございます……!!全て修正させていただきました!本当に助かります!!嬉しいお言葉まで……!本当にありがとうございます🥰 (2022年9月14日 22時) (レス) id: d2d3b923b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかん大福 | 作成日時:2022年7月3日 16時