22.説教 ページ22
YOU side
「おい」
『はい』
「お前は何をしている」
『…すみません』
何が悲しくて死んでまで宿儺に説教をされないといけないんだよ!!
宿儺の生得領域の床で正座している私と何の骨かわからない骨の上にどっかりと座り、私を見下ろしている宿儺さん。お尻痛くないんですか??
そんなふざけたことを思っていると宿儺は立ち上がり、私の前へと降りてきた。
……宿儺って心読めちゃったりするの??私死んじゃうじゃん。もう死んじゃってるけど…!!
そう思ってると宿儺の手がゆっくりと私の顔に伸びてきた。呪力は効かないとはいえ怖い……!!そう思って目をぎゅっとつぶった。
「おい、何目をつぶってるのだ」
『…へっ??』
宿儺は攻撃しようとするわけでもなくただただ私の顎を撫でていた。やめていただきたい。
「お前は何であそこであの行動をした。小僧に殺させておけばよかっただろ」
『それは…そうですけど』
「なぜお前はあの時逃げなかった。小僧を突き飛ばすなんてしなければ逃げられたのではないのか?」
『それも、そうですけど……死んだ後にそんな責められても困りますってば…』
「何を言っておる。お前はまだ死んでいない」
『はい?』
宿儺の説明によると宿儺の呪力や術式により私の身体を保護し魂は生得領域へ避難させてくれたらしい。案外呪いの王、いいやつ??
「俺はお前のことが気に入ってる。死なれてしまっては困る」
宿儺は私の顎をスルリと撫でながらそう言った。
普通なら少しはキュンとするのかもしれない。けど、私の背中は冷や汗ダラダラだ。
呪いの王が私のことを気に入ってる?前復活させてもらった時もそんなこと言ってた気もしないでもないけどそれは私の気のせいだと思っていた。でも、私は今はっきりと聞いてしまった。
呪いの王に気に入られた件ってか??………こんなに未来が霞むことある?
「いいか。お前は俺の呪力を持っている。この生得領域を出たらすぐに呪力を使って瓦礫から出ろ」
『そうしたら宿儺の呪力持ってることがバレてしまうじゃないですか』
「まだあそこにはお前の呪力が残っておる。すぐに帳消しされるに決まってるだろ」
『………』
宿儺の方が頭が使えていてなんか悔しい。
「…3、2」
『えっ、ちょっと待___』
「1」
何であなたはいつも突然なの!?
『__ああ、死ぬかと思った……』
私は気づいたら宿儺の呪力を使って瓦礫から脱出していた。
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みかん大福(プロフ) - 麗華さん» 麗華さん、リクエストありがとうございます!そして、返信遅くなってしまって本当に申し訳ないです!ぜひ書かせて下さい! (3月26日 14時) (レス) id: c872eeaaf1 (このIDを非表示/違反報告)
麗華(プロフ) - お話と設定がすごく好きです!リクエストなのですが…九十九由基さんとの絡みをやって頂きたいです! (8月11日 1時) (レス) @page44 id: bc106b5b68 (このIDを非表示/違反報告)
みかん大福(プロフ) - ナミさん» ナミさん、リクエストありがとうございます!書かせていただきます! (8月6日 12時) (レス) @page44 id: c872eeaaf1 (このIDを非表示/違反報告)
ナミ(プロフ) - すごく面白いです!リクエスト(?)なのですが2年生との絡みをもっとやってほしいです!できれば乙骨先輩もみたいです…。これからも更新頑張ってください! (7月26日 19時) (レス) id: cbde72f558 (このIDを非表示/違反報告)
みかん大福(プロフ) - しろりんさん» しろりん様、ご指摘ありがとうございます……!!全て修正させていただきました!本当に助かります!!嬉しいお言葉まで……!本当にありがとうございます🥰 (2022年9月14日 22時) (レス) id: d2d3b923b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかん大福 | 作成日時:2022年7月3日 16時