20.戦慄 ページ20
虎杖 side
順平をAさんに言われた通り、校内の安全な場所に移動させ、校庭に戻ると
「っ…?!」
信じられないくらい濃い濃度のAさんの呪力が広がっていた。
真人はなんだか弱っている様子た。あぁ、これが特級呪術師、奥空Aの領域展開なんだ。
「コノッ!!!!このクソ呪術師!!!殺してやる」
うずくまっていた真人がよろよろと立ち上がり、Aさんを視線に捉えた。
そして、一気に距離を詰め、改造した手でAさんに切り掛かった。
『んっ……!』
でも、Aさんは強化した腕でそれを直接受け、力を華麗に受け流した。
やべぇ………。
Aさんがまともに戦ってるのを初めて見たけど、この人もレベルが違う。何であの真人の動きが見えた??なんで、呪力を無効化するといい、あの物理攻撃を受けても体勢を崩さない??
Aさんはやっぱり、五条先生、夏油先生と同じ、
「特級呪術師だ……」
今、真人はAさんのことしか見えていない。それなら俺は。
「フンッ……!」
俺は真人の後ろに回り込んで真人の頭をぶん殴った。
「うえっ」
攻撃が効く!そう思ったとき、真人が口から何かを吐き出した。
『あれは、改造人間…?』
そしてその改造人間は俺に向かって襲い掛かってきた。
これは、人間ってことだよな。これを殺したら俺は……でも、
『虎杖くん、私がやる』
「っ…ごめん、Aさん」
躊躇ってる俺を見たのかAさんは真人との組手から一回離れてこっちへ来てくれた。
Aさんはもう経験があるのだろうか、そう思った時、
「えっ…?」
俺たちの頭上を真人が飛んだ。そして、
「七三の真似っこしーよお!!!」
そして学校の校舎を崩した。
『虎杖くん』
そう言ってAさんは俺のことを突き飛ばした。
落ちてくる大きな瓦礫がスローモーションに見える中、思い出す地下室でのAさんの「まぁ、建物とかに巻き込まれちゃったらアウトなんだけどね」の言葉。
「Aさん!!!!」
『大丈夫』
そういうAさんは微笑んでいた。
ドォォォォオン!!!!
Aさんは改造人間と大きな音と共に大量の瓦礫の下になり見えなくなってしまった。
「…ぇ、ぁっ……?Aさん……、?」
「わっ、思ったより上手くいっちゃった」
そう楽しそうに笑う真人。何かがプツンと切れた。
「……殺す…ぶっ殺してやる」
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みかん大福(プロフ) - 麗華さん» 麗華さん、リクエストありがとうございます!そして、返信遅くなってしまって本当に申し訳ないです!ぜひ書かせて下さい! (3月26日 14時) (レス) id: c872eeaaf1 (このIDを非表示/違反報告)
麗華(プロフ) - お話と設定がすごく好きです!リクエストなのですが…九十九由基さんとの絡みをやって頂きたいです! (8月11日 1時) (レス) @page44 id: bc106b5b68 (このIDを非表示/違反報告)
みかん大福(プロフ) - ナミさん» ナミさん、リクエストありがとうございます!書かせていただきます! (8月6日 12時) (レス) @page44 id: c872eeaaf1 (このIDを非表示/違反報告)
ナミ(プロフ) - すごく面白いです!リクエスト(?)なのですが2年生との絡みをもっとやってほしいです!できれば乙骨先輩もみたいです…。これからも更新頑張ってください! (7月26日 19時) (レス) id: cbde72f558 (このIDを非表示/違反報告)
みかん大福(プロフ) - しろりんさん» しろりん様、ご指摘ありがとうございます……!!全て修正させていただきました!本当に助かります!!嬉しいお言葉まで……!本当にありがとうございます🥰 (2022年9月14日 22時) (レス) id: d2d3b923b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかん大福 | 作成日時:2022年7月3日 16時