隠されたSOS ページ10
sideA
櫟「貴方の刀剣男士が、来ましたよ」
そう言われた時、あぁ...って思った
櫟「どうするんですか」
『どうするも何も...俺には何も出来ない』
鎖で繋がれ、牢に入れられている俺に
どうやってアイツらを止めるんだ？
闇から櫟を見る
アイツの顔は、こちらから逆光で見えない
しばらく黙っていた櫟が、言葉を漏らした
「屍を見たく無いでしょう？
お前はどうするつもりですか？
ひとりで、戦いますか？私達政府と
とんだ驕りです
時間の問題ですね....
血に染まった政府の敷地内が見られるまで
にしからの被害が一番ひどい
とりあえず、貴方は此処から逃がしません
らくに死なせる事もしません
れんらくも、取らせる事はしない
ただ、仲間が消える絶望を味わってもらう
、
たのしい今までの生活も
素晴らしいキミ達の絆も
けれど、それは此処に届くのでしょうか？
手の届かぬ場所に、届くはずはない」
それだけ言うと、櫟は消えた
『...そうかよ』
俺は顔を伏せて呟いた
櫟はどうして、あぁ言う事を言うんだ
そんなの、俺にはどうしようもないのに
それなら...とっとと鎖を外せってんだ
『...加州、鶯丸..燭台切』
俺は届くはずのない言葉を投げる
『逃げろ..』
早く、ここから逃げろ
櫟は馬鹿じゃない...アイツは頭が良く回る
アイツには勝てない
みんなが、死んじまう
だから、そうなる前に逃げろ
お前らが指揮を取ってんだろ
早く...撤退してくれ
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柚癒 - この作品を読むのが楽しみだし、いいお話だと思います。ありがとうございます。 (2021年4月21日 19時) (
レス) id: fce13a6c36 (このIDを非表示/違反報告)
千羽鶴 - え、終わり…終わり！？ (2020年4月22日 15時) (レス) id: bd44181088 (このIDを非表示/違反報告)
宍添 - 面白すぎて続きが気になります！更新待ってます！ (2019年3月10日 21時) (レス) id: 75944ab9a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風船ガム | 作成日時：2017年12月20日 17時
