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嵌められた ページ16

side鶯丸

わかってた
キミが、冷たく言うって事くらい

なぁ...何が主を縛っているんだ?

三日月「どうする!鶯丸」

俺の前を走っている三日月が声だけ飛ばす

「構わない、進め」

収容所まで、もう残りは少ない
ここまで来て諦められるか

外では爆発音、争いの音が絶えず続いている
あの二人は山姥切を見つけただろうか───

三日月「鶯丸!」

「!」

三日月の大声で俺は再び意識を戻した
走っていた三日月はいつの間にか止まっていて
俺達は広く開けた場所に、立っていた

三日月「ここは何処だ、鶯丸」

「...」

頭の中で敷地内の地図を確認する
だが...こんな場所、無かった筈

「..三日月....お前はどんな道を辿ってきた」

前に立つ三日月に問う

三日月「あの窓から入って、お前に言われた道筋を辿ったぞ」

「チッ..」

俺は小さく舌打ちをし、全隊に伝える

「全隊進軍停止!」

三日月「なっ..」

その言葉に、三日月は驚いた顔を俺に向けた
俺はそんな三日月を手で制して続ける

「現時点で屋内へ進軍した部隊は今すぐ外へ撤退せよ!!いいな!」

すると、それぞれの部隊から連絡が入る

石切丸《私達はまだ外だ....何があったのか説明してくれ》

岩融《今、司令塔へ進軍が成功したところだ!
今更引く事は出来ぬ!》

加州《収容所まで後二つなんだ、なんで撤退するの!》

薬研《鶯丸の旦那、一体何が》

三日月「鶯丸!何故撤退なのだ!?」









「これは総隊長命令だ!!今すぐ外へ撤退しろ!敷地内からは出なくていい!ともかく、屋内から出ろ!!」




俺も踵を返し、出口から出ようとした時
先程入ってきた入り口が閉じられた

三日月「..なんだ」

「動くな三日月」

俺は通信機を切り、三日月に言う
三日月は黙って、そのまま止まった

「嵌められたんだ、俺達は」

三日月「何..?」

「刀を構えろ」

俺が言うと同時に、部屋のあちこちから政府の人間が出てきた

あっという間に俺達は囲まれる
俺は三日月と背中を合わせ、本体を構えた

三日月「嵌められた?俺達がか...まさか」

「..」

マズイな..明らかに部が悪い
見る限り、隊長格の数は軽く10いる
俺達二人でいけるか?いや、いくしかあるまい

後ろを見ると、三日月はわかっているとでも
言うように俺を見て頷いた

三日月「索敵成功、隊長格が12いる...後は雑魚だが..数が多すぎる」

「とにかく、隊長格6人がノルマだ..それを潰せば他は指揮が取れまい。頭を取れ」

三日月「あいわかった、隊長」

それだけ言うと、俺達は敵陣へ突っ込んだ

だから?→←ちょこっと番外編【サンタがやって来た】



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柚癒 - この作品を読むのが楽しみだし、いいお話だと思います。ありがとうございます。 (2021年4月21日 19時) (レス) id: fce13a6c36 (このIDを非表示/違反報告)
千羽鶴 - え、終わり…終わり!? (2020年4月22日 15時) (レス) id: bd44181088 (このIDを非表示/違反報告)
宍添 - 面白すぎて続きが気になります!更新待ってます! (2019年3月10日 21時) (レス) id: 75944ab9a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:風船ガム | 作成日時:2017年12月20日 17時

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