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第三章 〜発展〜 ページ8

『…』


目を開ければぼんやりとうつる部屋の壁。

まだ眠い。



「あ…」


ふと、いつもと違う匂いに身体を起こした。




広さといい家具の置き方といい、明らかに自分の部屋ではない。





『なんでこんな…?』


思い出すのに時間はかからなかった。




思い出した瞬間また眠気が誘う。




『くそ…!生活に支障出させやがってあのハゲ共…』

目をこすってベッドから落ちると




「ハゲはないでしょ〜。」


と、タイミングよく扉が開いた。



たしか…

『…柊の…養子。』



柊深夜。



「その覚え方酷くない?




昨日は捨て身の戦闘お疲れ様〜。」



『此処は何処?』




「えー?ここは、僕の部屋♪…って言いたいとこだけど。





こわーいキミの上司のお部屋だよ。」


その時


「誰が怖いって?」


また、タイミングよく少し扉が開く。





「グレン〜、いたんだ。」



ああ、グレン。そうそう、そんな名前だった。


と一人納得したAは





『そういえば、あの後どうなった?』







「あの後倒れたお前を深夜が運んで小百合が手当てした。」




「因みに試験の結果は…






おめでとう、合格だよ。」

これから宜しく、と手を差し出せば




『嬉しくねーよ。』



と手を払う。




「あれ?そうなの?普通皆喜ぶんだけどな。」




『大体私は自分からなったんじゃない。喜ぶわけねえだろうが。



何が試験だ。勝手に決めてんじゃねえよ。』




「まずお前、その言葉遣いから直さねえとな。」






『言っとくけど、私は自分より弱い奴に仕えるのはプライドが許さない。



キミ等…強い?』


馬鹿にしたように笑うA。


完全に挑発を狙っている。


しかし



「…お前年上に「キミ」はねえだろ。」


と、華麗にスルーされ頭を強引に撫でられる。




『触んなよカス。』

また払われるのだが。



「だが、躾の悪いガキには“教育”を叩きこまないといけねえからな。



勝負してやるよ。」

ニヤ、とあちらも挑発しかえす。



その挑発にAがかかった。



「まあ言えるとしたら…今の君じゃ僕達には勝てないよ。」



「勝てないと思うよ」ではなく「勝てないよ」…

つまり、彼は確信して言っている。


これも挑発だろう。

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流星(プロフ) - ファイト!(* ̄0 ̄)/ オゥッ!! (2016年1月13日 18時) (レス) id: 6de36c9df2 (このIDを非表示/違反報告)
白野威(プロフ) - 流星さん» 小説見てくれたんですね!!面白いだなんて勿体ないお言葉!!;ありがとうございます!!!頑張ります!! (2016年1月12日 19時) (レス) id: 7143424c77 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - どうやったら、こんなに面白い作品が作れるんですか!?更新頑張ってください! (2016年1月12日 18時) (レス) id: 6de36c9df2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:照昇 | 作者ホームページ:http://ginngatannpennsyuu  
作成日時:2016年1月5日 4時

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