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「兄さん。連れてきたよ。」
「‥百夜A‥‥」
暮人がAに目線を下げる。
『もう百夜は捨てた。スズナリ、だ。その名を呼ぶな。』
「百夜A。お前に聞こう…刀の使い方はうまいか?」
『だからっ〜…
さっき、お前の斬撃斬って見せただろ。』
「…」
暮人が無言で刀を振る。
すると、斬撃がこっちへ向かう。
『(またか…)』
刀を抜くと防御の姿勢をとった。
これを防いだら次は私が攻撃をしかける。
もうAの中では試験は始まっているようだ。
斬撃が刀にあたる。
『…!?』
しかし
『なっ…!』
さっきより、何倍も増して威力が強い。
11歳の少女の身体はいとも簡単に弾き飛ばされた。
『く…そ!』
吹っ飛んだ状態で身体を反転すると
Aも斬撃を放った。
だが、それも簡単に斬られてしまう。
Aが床に着地する。
焦りの表情で笑った。
『てめー…まだ手加減してやがるなぁ…?;』
それが相当苛ついたのか
『ならこっちも手加減なしだ‼死ね‼』
身を低くして地を這うようにして走って行く。
「あー。Aちゃん可愛いな〜」
「お前、大丈夫か?」
「Aちゃんといいグレンといい暮人兄さんといい…
僕の周りにはキツめの人しかいないのかな?w」
「死ね。」
「はは〜。」
『っ…(強ぇなぁ、コイツ…)』
「(所詮、こんなものか…)」
『‼』
急に、目眩が襲った。
瞼が重くなっていく。
「あ、聞いてきちゃったね〜。」
「薬がまわるまえに決着を付けるのは無理だったみたいだな。」
端の方で笑い声が聞こえる。
残念。といったような小ばかにした笑い声。
『なにした…?』
刀を地面について必死に立つ。
「お前が飲んだ物に睡眠薬を入れておいた。」
『はっ…これが試験だというのか…?』
「戦場では飲んだものに毒が含まれているかもしれないんだ。可笑しい事ではない。」
『なる、ほどね…』
「Aちゃーん。諦めた方がいいよ〜?その薬強力だから。」
「まあ話す余裕があるのはすげえけどな。」
『分かった。なら…___』
刀が、Aの腹へ向く。
「え…?」
「おいおい、何する気だ?」
ザクッ
次の瞬間、血飛沫が飛んだ。
周りは唖然とする。
暮人さえもほんの一瞬目を見開いた。
Aの口元が弧を描く。
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流星(プロフ) - ファイト!(* ̄0 ̄)/ オゥッ!! (2016年1月13日 18時) (レス) id: 6de36c9df2 (このIDを非表示/違反報告)
白野威(プロフ) - 流星さん» 小説見てくれたんですね!!面白いだなんて勿体ないお言葉!!;ありがとうございます!!!頑張ります!! (2016年1月12日 19時) (レス) id: 7143424c77 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - どうやったら、こんなに面白い作品が作れるんですか!?更新頑張ってください! (2016年1月12日 18時) (レス) id: 6de36c9df2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:照昇 | 作者ホームページ:http://ginngatannpennsyuu
作成日時:2016年1月5日 4時