第二章 〜試験〜 ページ5
『あぁ…くそッ…アイツらに本性バレタらこれからどうしてけばいんだよ…!』
拳を握りしめたA。
与えられた部屋のベッドに寝転がる。
『こんなんなら…吸血鬼の都市の方がマシだ…』
ドンドン!!
突然、ノックのような音が響く。
『なに…!?折角寝ようとしてたのに…!』
部屋の扉を開けると…
『‼』
「やぁ。」
深夜、だった。
Aは少し間をおいて思い出す。
そして閉めようとした時には
「おっと。酷いな、待ってよ〜。」
扉を押さえられて閉められない状態になってしまった。
そのままこじ開けて部屋へ入って来る。
『勝手に入って来るな!お前‼』
「言っておくけどね、ボクの方が一応上だよ?敬語使わないの〜?」
歳も。と頭を撫でてくる。
その手を
『黙れ!』
Aが払った。
「さて…さっきは凄かったね。暮人兄さんにあんな事言うなんてさ。こっちがドキドキしちゃったよ。」
『…お前と暮人は兄弟なの?』
「暮人兄さんは呼び捨てなのになんで僕はお前呼びなの?」
『じゃあ…柊。』
「そっちの方が嫌だな。」
『…質問に答えろ。お前と暮人は兄弟なのか?』
「はぁ…。そうだよ?ま、僕は養子だけど」
『養子…?なんで?』
「僕は柊家の養子になる為だけに育てられたんだよ。
ま、その親代わりの柊家はあんまり好きじゃないんだけどね。」
『へ〜…そう。それを私が暮人達にチクったら処刑になる?』
「なに、言う気?キミには言えないと思うけど。」
『それどういう事…』
「なんでもないよ。それはそうと…
暮人兄さんの事、好き?」
その質問にAは顔をしかめる。
『別に。あの人は苦手。』
「…じゃあ僕は?」
ニコッと振り向きざまに微笑み
『嫌い。』
「ほんとキツイよね…
で、あの後キミの話で会議が止まっちゃってさ。」
『…で?』
「実は暮人兄さんにキミ__Aちゃんを連れて来いって言われてるんだよね。」
『さっき言ったじゃん…』
「なんか、試験するらしいから。」
『‥‥。』
試験、か。
自分の今の実力を測るには悪くない舞台だ。
とAは考える。
そして
『うん。いいよ。』
再び微笑んだ。
オマケ↓
「あ〜‥‥」
『なに?』
「Aちゃん可愛いね。決めた。僕のお気に入りとして認めてあげる。」
『嬉しくない。』
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流星(プロフ) - ファイト!(* ̄0 ̄)/ オゥッ!! (2016年1月13日 18時) (レス) id: 6de36c9df2 (このIDを非表示/違反報告)
白野威(プロフ) - 流星さん» 小説見てくれたんですね!!面白いだなんて勿体ないお言葉!!;ありがとうございます!!!頑張ります!! (2016年1月12日 19時) (レス) id: 7143424c77 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - どうやったら、こんなに面白い作品が作れるんですか!?更新頑張ってください! (2016年1月12日 18時) (レス) id: 6de36c9df2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:照昇 | 作者ホームページ:http://ginngatannpennsyuu
作成日時:2016年1月5日 4時