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『と…。取りあえずここでオシマイ。他に質問はないよね?んじゃ、部屋戻ります〜。』



椅子を離れるとドアノブに手をかけた。



その時…




「百夜A。暴力を振るわれ続け4歳の頃には親に売られるという仕打ちを受けた。」




『(ピクッ』




手がとまる。






「そこから自分を買い取った人間12名を殺害し


それからは百夜孤児院に移された。」





『…だからなんだよ。』


Aの髪がこれでもか、という程逆立つ。




「そして、5歳の時には吸血鬼の都市へ…か。


随分と恵まれていない生涯だな。」




『…神様は味方をしてくれなかったようで…』



「“4歳の少女が男女含め12名を殺害”…これは、どういった事かな。



お前のその刀は吸血鬼の都市で手に入れた物だったな。」




『…たまたま死んでくれたんだよ…』




「そんな事ありえないでしょ〜。」



ずっと黙って聞いていた深夜が口を挟む。



グレンはすでに眠っている。





「4歳の子供が凶器を持っていても人を殺められる方法は少ない。


一つは、特殊な能力を持っている。

一つは。その子共は神の子だった。

一つは…___




“犯人はその子共ではなく、他にいる”…とかね。」




『‼』




「さて、どーれだ。」





『…』



「答えはお前自身が知っている通り



他に殺った者がいる、だ。」




「その殺人鬼が‥‥吸血鬼。」




ふつふつとAの怒りがこみあげてくる。


『お前らに、何が分かる‥‥?知ったような口ぶりしやがって‥‥‼


うぜェんだよ‥‥どいつもこいつも‥‥!』




「何故キミは吸血鬼に殺されなかったのか。」



『黙れよ‥‥』



「それはキミが吸血鬼に見えたから。」



『黙れ‥‥』




「目が赤くて牙のある完全な吸血鬼に____」




『黙れって言ってんだろ‼』


Aが刀を抜く。





『お前らに何が分かる、って言ってんだよ…人の過去貪りやがって…



ほんっと死ねよ、お前ら。』





Aは、仕返しに、扉を斬った。


斬られた扉の欠片を踏みしめ




『…ッ』



部屋を後にした。

第五章 〜血〜→←*



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流星(プロフ) - ファイト!(* ̄0 ̄)/ オゥッ!! (2016年1月13日 18時) (レス) id: 6de36c9df2 (このIDを非表示/違反報告)
白野威(プロフ) - 流星さん» 小説見てくれたんですね!!面白いだなんて勿体ないお言葉!!;ありがとうございます!!!頑張ります!! (2016年1月12日 19時) (レス) id: 7143424c77 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - どうやったら、こんなに面白い作品が作れるんですか!?更新頑張ってください! (2016年1月12日 18時) (レス) id: 6de36c9df2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:照昇 | 作者ホームページ:http://ginngatannpennsyuu  
作成日時:2016年1月5日 4時

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