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「まず、お前は何歳だ?」
一つ目、
その質問にAが意味の分からなさそうな顔をする。
『そんくらい、資料に書いてあるでしょ??』
「いえ。」
Aは呆れたように首を振り
『11。今年で12。』
「間違いはないな?」
『あたりまえ…っていうかなんだよこの質問;』
「次だ。お前は今まで、何処で何をしていた?」
『‥‥それは、どういう意味で?』
「資料にはお前の5歳から11歳までの記録がない。」
『…』
Aの口元がゆっくりと弧を描いた。
『…知りたい?』
「あぁ。」
『吸血鬼の都市にいた。』
わずかに、3人が揺れた。
「…そうか。なんとなく予想はしていたが…」
「んで?何故お前は俺達が見つけた時
外にいた?」
『分からないの?逃げてきたんだよ。』
「鬼呪装備を持たないキミが?」
『きじゅ装備?ってのはよく分からないけど吸血鬼って頭狙えば殺れるんでしょ?
で、グサッとやった。』
「人間と身体能力が7倍違う吸血鬼を、お前が?」
『いえす。ま〜厄介なのに見つかったけど。』
「なんだ、言え。」
『ちょっとお前さっきから偉そうだけど情報提供してあげてんだからもっと言い方考えろよ。』
『で…実は吸血鬼の都市では“クルル”っていう女吸血鬼と“フェリド”って言う吸血鬼の貴族がいるんだけど…知ってる?』
『ま、知らなくても続けるんだけどね。そして、ホントは違反なんだがフェリド…あのクソに血を提供すればなんでも好きなものを貰えるんだよね。そういう仕組みなの、痛いけど。』
「それでキミは血を提供してたってワケ?」
『話が早いね。まあそうっちゃそうなんだけどさ。ある日、地図を持ち帰ったのよ。ついでに言っちゃうとこの刀も吸血鬼の都市産です〜w
そして、その地図で出口を調べて一人で逃げたんだけど…』
Aの表情が変わる。
『アイツ…私の事遊んでやがった…‼
只の遊びで殺される運命だったんだよ私は!』
怒りをあらわにしてそれを抑えるかのように自分の腕に爪を立てた。
『…でもま、逃げたけどね。
それでもアイツは、本気を出していなかった。』
腕から手を離すとAは数回瞬きをした。
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流星(プロフ) - ファイト!(* ̄0 ̄)/ オゥッ!! (2016年1月13日 18時) (レス) id: 6de36c9df2 (このIDを非表示/違反報告)
白野威(プロフ) - 流星さん» 小説見てくれたんですね!!面白いだなんて勿体ないお言葉!!;ありがとうございます!!!頑張ります!! (2016年1月12日 19時) (レス) id: 7143424c77 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - どうやったら、こんなに面白い作品が作れるんですか!?更新頑張ってください! (2016年1月12日 18時) (レス) id: 6de36c9df2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:照昇 | 作者ホームページ:http://ginngatannpennsyuu
作成日時:2016年1月5日 4時