検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:35,625 hit

ページ12

「それは後だ。まずは座れ。」





「兄さん。僕達は〜?」




「立ってろ。」




「えー?足疲れたよ〜。」



「…適当に座ってろ。」



そう言われた深夜とグレンが端の椅子に座る。





「お前も座れ。」




『座らなきゃダメなの?』



「あぁ。」




『あっそ。じゃ、分かった。』


Aは椅子の前へ行くと







刀を抜いて椅子を斬った。





キン、と刀をしまうと



『ほい。んじゃあ何処に座ればい?』



とにやけた。



だが




「葵。」



暮人に死角はない。






名前を呼ぶと扉が開いて




「どうぞ。」



もう一脚、椅子がAの前に置かれた。






『くっ!;』



心底悔しそうにするAを見て暮人がくすりと笑う。


Aは気付いていないが…。





『___なら、もう一度斬ってやる!』


そう言って再び刀を高く振り上げた。



それに、三宮葵が反応した。





ギィィン


高い、鋭い音が響く。






「…!?」



葵が少しよろけた。





上から全体重、かけられていたとしても、



11歳にしては強い。


強すぎるの域に入る。


一方、空中から、真上から体重をかけたAは




『(強ぇ…!でも、相打ち…いや、討ち死に覚悟になればギリギリ殺れるかな…)』



と、一人笑った。





葵がAを突き放した。




宙から着地すると、Aが態勢を低くした。


どうやら、Aはやるき満々らしい。


葵は暮人からの指示があるまで、殺さないよう戦り合うだけ。



その時




「葵。もういい、引け。」




「はい。」


暮人から指示が出た。


刀をしまうと一礼して部屋をでていった。





『…綺麗な人だな…ま、何かあったら殺すけどね。』



刀をしまって不気味に笑うA。


独り言がやけに大きく部屋に響く。



グレンと深夜が顔を見合わせる。






『さぁ。んじゃ、あのべっぴんさんの顔をたてて、私も引こう。』


おとなしく新しく用意された椅子に座る。





暮人が資料に目をやってからAを見つめる。





さあ、質問タイムが始まる。

*→←第四章 〜過去〜



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (62 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
102人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

流星(プロフ) - ファイト!(* ̄0 ̄)/ オゥッ!! (2016年1月13日 18時) (レス) id: 6de36c9df2 (このIDを非表示/違反報告)
白野威(プロフ) - 流星さん» 小説見てくれたんですね!!面白いだなんて勿体ないお言葉!!;ありがとうございます!!!頑張ります!! (2016年1月12日 19時) (レス) id: 7143424c77 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - どうやったら、こんなに面白い作品が作れるんですか!?更新頑張ってください! (2016年1月12日 18時) (レス) id: 6de36c9df2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:照昇 | 作者ホームページ:http://ginngatannpennsyuu  
作成日時:2016年1月5日 4時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。