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「それは後だ。まずは座れ。」
「兄さん。僕達は〜?」
「立ってろ。」
「えー?足疲れたよ〜。」
「…適当に座ってろ。」
そう言われた深夜とグレンが端の椅子に座る。
「お前も座れ。」
『座らなきゃダメなの?』
「あぁ。」
『あっそ。じゃ、分かった。』
Aは椅子の前へ行くと
刀を抜いて椅子を斬った。
キン、と刀をしまうと
『ほい。んじゃあ何処に座ればい?』
とにやけた。
だが
「葵。」
暮人に死角はない。
名前を呼ぶと扉が開いて
「どうぞ。」
もう一脚、椅子がAの前に置かれた。
『くっ!;』
心底悔しそうにするAを見て暮人がくすりと笑う。
Aは気付いていないが…。
『___なら、もう一度斬ってやる!』
そう言って再び刀を高く振り上げた。
それに、三宮葵が反応した。
ギィィン
高い、鋭い音が響く。
「…!?」
葵が少しよろけた。
上から全体重、かけられていたとしても、
11歳にしては強い。
強すぎるの域に入る。
一方、空中から、真上から体重をかけたAは
『(強ぇ…!でも、相打ち…いや、討ち死に覚悟になればギリギリ殺れるかな…)』
と、一人笑った。
葵がAを突き放した。
宙から着地すると、Aが態勢を低くした。
どうやら、Aはやるき満々らしい。
葵は暮人からの指示があるまで、殺さないよう戦り合うだけ。
その時
「葵。もういい、引け。」
「はい。」
暮人から指示が出た。
刀をしまうと一礼して部屋をでていった。
『…綺麗な人だな…ま、何かあったら殺すけどね。』
刀をしまって不気味に笑うA。
独り言がやけに大きく部屋に響く。
グレンと深夜が顔を見合わせる。
『さぁ。んじゃ、あのべっぴんさんの顔をたてて、私も引こう。』
おとなしく新しく用意された椅子に座る。
暮人が資料に目をやってからAを見つめる。
さあ、質問タイムが始まる。
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流星(プロフ) - ファイト!(* ̄0 ̄)/ オゥッ!! (2016年1月13日 18時) (レス) id: 6de36c9df2 (このIDを非表示/違反報告)
白野威(プロフ) - 流星さん» 小説見てくれたんですね!!面白いだなんて勿体ないお言葉!!;ありがとうございます!!!頑張ります!! (2016年1月12日 19時) (レス) id: 7143424c77 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - どうやったら、こんなに面白い作品が作れるんですか!?更新頑張ってください! (2016年1月12日 18時) (レス) id: 6de36c9df2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:照昇 | 作者ホームページ:http://ginngatannpennsyuu
作成日時:2016年1月5日 4時