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第四章 〜過去〜 ページ11

「暮人兄さん。入るよ。


あ、グレン開けて。」




ガチャ…






「遅かったな。」

暮人が時計から目を離してグレン達を見る。

Aの事は後回しのようだ。




「いいや。遅れてないはずだ。」



グレンが少しにやけると




暮人はまた時計に目をうつした。



「いや、35秒遅刻だ。」




「そんな細かい事気にしてたら生きていけねえぞ。」



「残念だが今まで細かい事を気にしてここまで生きてきた。」


二人の口論は途絶えそうにない。




『…』


「また始まったよ…


早く話すすめてくれないかなぁ…」



それを面倒くさそうにAと深夜がみる。





『もういい。降ろせ。』




「降りるの〜?でも出てっちゃダメだよ。




はい。」



降ろされると、今言われたばかりなのに部屋から出ようとするA。



だが






「ちょっと待て。誰が逃げていいと言った?」


声がした方を向くと




『‼』



いつ来たのかさえ分からず、後ろに立っている暮人。





「もう少し待っていろ。」





『イ、ヤ、だ!話し合いなら勝手にやってろ馬鹿。





私“子供”なんで〜分かりませんっ』


若干“子供”を強調しつつへらっと馬鹿にしたように微笑むと


後ろにいる深夜とグレンを睨み付ける。


二人が肩をすくめた。




「分からなくてもいい。取りあえずここで待ってろ。」





『話聞いてた?なに、馬鹿なの?アホなの?クズなの?死ぬの?てか死んで?』


「♪」がつく勢いで罵ったAだが


それを無視して暮人が机に戻る。




「えー…;あ〜兄さん。はい、コレ。彼女の資料。


はっきり言って未記入が多いよ。あまり使えそうな情報がないんだ。」


深夜から受け取った紙束は2枚ほどしかない。


普通なら、10枚…

多くて20枚のハズなのだが…。




「…。」


暮人がその紙にザッと目を通す。




そして深夜とAを見る。





「丁度いい。丁度本人__百夜Aがいるんだ。直接本人に聞くとしよう。」




『!?』



面倒な事を言われたAが顔を歪める。






「そこへ座れ。」




と、近くにあった椅子を指した。





『…私に情報がないのは当たり前だよ…


ホントに大した事してないし。』



凄く遠まわしに椅子に座りたくないというA。

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流星(プロフ) - ファイト!(* ̄0 ̄)/ オゥッ!! (2016年1月13日 18時) (レス) id: 6de36c9df2 (このIDを非表示/違反報告)
白野威(プロフ) - 流星さん» 小説見てくれたんですね!!面白いだなんて勿体ないお言葉!!;ありがとうございます!!!頑張ります!! (2016年1月12日 19時) (レス) id: 7143424c77 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - どうやったら、こんなに面白い作品が作れるんですか!?更新頑張ってください! (2016年1月12日 18時) (レス) id: 6de36c9df2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:照昇 | 作者ホームページ:http://ginngatannpennsyuu  
作成日時:2016年1月5日 4時

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