第一章 〜始まり〜 ページ2
広い訓練場で
「はじめっ‼」
大きな号令がかかった。
「はぁっ‼」
前の男…いや、男の子が刀を振り上げる。
『…‼』
それを少女__Aが刀で受け止める…
ハズが
『っ…』
カラン
音を立てて刀が床に落ちた。
「勝者…○○‼」
「なんでアイツあんなに弱いの?」
「あんなので月鬼ノ組に入りたいなんて嘗めてるよね。」
Aはわざと負けた。
美味いとは言えないが
下手とも言えない演技で。
刀を受け止めて相手が力を入れてきた瞬間手を放す。
そうすれば誰もが「力で負けたのだろう」と判断する。
Aは同期達の“器”を図る。
「__い、おい‼百夜A‼」
『!はい。』
「次、できるか?」
『…大丈夫です。』
再び刀を握り直し
また、同じ方法で負ける。
しかし、なんども同じやり方では流石に怪しがられてくる。
そこでAは
『こっちからも行くよ‼』
「っ‼」
『わあ!?;』
刀をもって突っ込み、ド派手に転んでみせた。
『っ〜;(いてー…これ自分に刀刺さったら終わりだよな。)』
審判も呆れている。
いや、見捨てている。
「コイツに才能はない」と思っているだろう。
Aは知っていた。
自分が実験たいにされていることを。
だからこそ、わざと見捨てられるような強さをキープしているのもあるのだが…
つまりは、いいなりにはなりたくない。というのが本心である。
と、そこで。
「えーと?百夜A‼ちょっと来い。」
『!』
出口の前にたつ男…
『グレン、ってやつだよな。たしか…』
軽く舌打ちするとグレンの方へ駆ける。
『何のようでしょうか。』
「お前の事でいまから会議がある。お前も連れて来いとの命令だ。」
会議!?なんで会議に私も出なきゃいけないの!?テメーらだけでやっとけボケ!
と心の中で思ったAは、
『はいっ、喜んでっ!』
次の瞬間微笑んだ。
「グレン〜遅かったじゃない。」
「うるせェな深夜…座ってるだけのくせに。」
「で、後ろの子が?」
「あぁ。」
『(なんかすっごい立派な…)』
なるほど、この大人数で会議をしているのか。
すると…えーとね、待って待って。思い出す…
そう、柊…暮人?がこちらを睨んだ。
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流星(プロフ) - ファイト!(* ̄0 ̄)/ オゥッ!! (2016年1月13日 18時) (レス) id: 6de36c9df2 (このIDを非表示/違反報告)
白野威(プロフ) - 流星さん» 小説見てくれたんですね!!面白いだなんて勿体ないお言葉!!;ありがとうございます!!!頑張ります!! (2016年1月12日 19時) (レス) id: 7143424c77 (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - どうやったら、こんなに面白い作品が作れるんですか!?更新頑張ってください! (2016年1月12日 18時) (レス) id: 6de36c9df2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:照昇 | 作者ホームページ:http://ginngatannpennsyuu
作成日時:2016年1月5日 4時