家。 ページ6
『ただい』
「遅い!」
『はは、ごめんごめん…』
ドアを開けた瞬間、光の如く飛んできた兄の真昼に苦笑いをする。
「何してたんだ?」
『ぅん?あー…あのねー…』
“桜哉の事は言わない方が良いのだろうか?”と、頭の中で考える。
口からでた言葉はこうだった。
『友達の家でお茶貰ってたんだよねぇ。』
真昼は「ふーん」と目を細めるとリビングへと戻っていった。
「あ、ご飯もうすぐなー。」
『オッケー』
さて、リビングへ行くとピコピコとボタンを押す動作に合わせて揺れる影。
『ただいまぁ、クロ。』
影の正体は居候中吸血鬼のクロだ。
「ん、おかえり。」
クロは一言そう返すと、
『…』
「…」
ゲーム画面にでた“中断”を押し、Aの方を振り返る。
吸血鬼特有の紅い瞳と目線が合う。
Aはクロと、その横に置かれたもう一台のゲーム機を見て大きく息を吸い込む。
『勝負っ‼』
・
ゲーム機が荒々しくカーペットの上に投げられた。
『だぁーっ!今日も負けたぁ!』
「お前が俺に勝つなんて百年…いや、1万年早い。」
ドヤ顔で言うクロ。
『次は勝つ‼』
「Aたち、夕飯できたぞ。」
キッチンからかけられた真昼の声にお互い返事をすると、ゲーム機を置き立ち上がった。
「そういえば、お前今日何処行ってた?」
夕飯の最中、無言だったクロに突然尋ねられた。
『ん?何処って、友達の家だよ?』
“間違ってないよね!あそこ桜哉の家だもんね!”
Aが心の中で言い訳をする。
「ふーん…」
真昼のように返事をすると、クロは再び黙々と食べだした。
『?』
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白野威(プロフ) - かれんさん» あら、本当だwありがとうございます!!直しておきます! (2017年4月1日 15時) (レス) id: 3d1ec451e6 (このIDを非表示/違反報告)
かれん - 『二人』の所の有栖院御国の所が御園になってますよ。 (2017年3月17日 18時) (レス) id: 765bbbde8f (このIDを非表示/違反報告)
白野威(プロフ) - 闇アリスさん» 更新遅くてすいません!!ありがとうございます!!更新遅い分、話を死ぬ気で作ります!! (2016年12月5日 2時) (レス) id: 3d1ec451e6 (このIDを非表示/違反報告)
白野威(プロフ) - ノワール@怠惰組さん» こんな作品を好きになってくれるんですか…?光栄です!!ありがとうございます! (2016年12月5日 2時) (レス) id: 3d1ec451e6 (このIDを非表示/違反報告)
白野威(プロフ) - hhhさん» ありがとうございます!! (2016年12月5日 2時) (レス) id: 3d1ec451e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沈月 | 作者ホームページ:http://ginngatannpennsyuu
作成日時:2016年11月27日 21時