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副作用異能力。 ページ5

跳んだのは…


「Aちゃん!?」


「戻れ莫迦‼」


Aだった。



『作戦なんて必要ないですよ、




私はポートマフィア特別特攻暗殺部隊___狼煙A。』



Aの身体が変化する。






≪グルルルッ!!≫



一匹の青い冷気を放つ狼。



「狼煙A…。今回の目的だ!原型さえ留めていれば生死は問わん!撃て!」




パン、パン、と銃弾が放たれる。



Aこと狼は大きく跳躍すると纏う冷気を一気に放射する。




「ぐ…!?体が…凍って…!?」



冷気によりパキパキと次第に凍る男達の身体。




≪ウォオオオン‼≫

ザンッ、と地に降り立つと残る男達の間をスルスルとぬけていく。


「怯むな‼撃ち殺せ!」

尾を引くように流れる血。




それはほどんどが男達のものであり



少なからず、Aの血も混ざっていた。






あっという間に駐車場を血の海に変えたA。



最後の男にのしかかり喉笛を噛み切った所で太宰達の観戦が終わった。






「おやおや…捕虜が一人もいなくなってしまったねぇ。」




その声にビクンと狼の身体が反応する。




そして恐る恐る振り向き




≪スイマセン…;≫



頭を下げて謝ったのだ。





「お前能力解除しねェのかよ?」




≪能力解除するとまた眠くなるので帰ったらします。≫




能力解除をしなくてもAは狼のまま欠伸をする。





「犬は嫌いだけど狼ならカッコよくて好きだよ私。」


そう笑いながらAを撫でまわす。





「それはそうと、さっきの事説明しやがれ。」

と、そこに深刻な顔をした中也。


≪さっきの事、といいますと…?≫


太宰は手を止めずに中也の代わりに言葉を紡ぐ。






「“特別特攻暗殺部隊”と言ったね?

あれはウチ(マフィア)の中でも力を持つ者、または一番下の階級の子が選ばれるはずだけど。」




≪…≫



Aは俯いたまま黙ると、パッと表情を明るくし、狼のままで口角をあげた。




≪流石幹部ともなればそこらの情報は入るんですね。私はこういう条件で雇われたんでいいんですよ。≫


一瞬、Aは淋しそうな横顔を映した。






その意味をまだ太宰達は知ることはない___。

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雪奏 - すごく面白いです!応援してます!壁|ョ・ω・`o)ガンバッテッ♪ (2018年6月29日 23時) (レス) id: edf769ece4 (このIDを非表示/違反報告)
白野威(プロフ) - ありがとうございます!すっごく嬉しいです!!頑張りますね! (2016年6月12日 2時) (レス) id: 3d1ec451e6 (このIDを非表示/違反報告)
カラス(プロフ) - 小説読みました!とても続きが気になります!応援してます (2016年6月12日 2時) (レス) id: 8a5ea3d4b1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:照昇 | 作者ホームページ:http://ginngatannpennsyuu  
作成日時:2016年6月12日 2時

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