８話 ページ10
そんな事件から一週間が立ったある日のこと。
「Aや、俺はこれを食べてみたいぞ。」
「それよりもこれだ!今の時代には驚きの食べ物が沢山あるなぁ!」
『分かった分かった…』
何処からか持ち出した「スイーツ女子」という雑誌に興味津々な二人はAの腕に自信の腕を絡ませ見てくれ見てくれと歓喜の声をあげている。
『というか、刀でも人間の食べ物の味は分かるの?』
ふと、思った疑問を口にすると朝から上機嫌な鶴丸がAを抱きしめる。
「人間の身体だからな。腹は満たされないが、味くらいは分かるぜ。」
「まあ、基本は食べない。」
上から圧し掛かるように抱きしめられ、苦しそうにするAの頭を三日月が撫でた。
この一週間、これまた何処から出てきたのか分からない和食を食べていたA。
最初は不審に思ったが、なんでも“神域”という場所で作ったものらしい。
其処ではその神が絶対故、何でもできるという。
ただし、食べたことのない物や見たことのない物だけは出せない。
そして、もう一つ気になることを鶴丸が言った。
“神域で作られた物を食べる際に神にその気があった場合、食べ物を口にした瞬間現世には戻れなくなる”
という掟だ。
なにそれ怖い。
『あ、じゃあ買いに行くから神社から出させてよ。』
そう言ったAの言葉は「駄目だ」という二人からの言葉に打ち消された。
『そ、そんなに即答しなくてもいいじゃない…
戻ってくるって約束するから!』
「駄目だ、あの時もそう言ってキミは俺達の元には帰ってこなかった。」
「もう待つのは嫌だ。」
『いやだ、って…こども…』
呆れるA。
伏せられていた二人の目がギラリと光った。
「また十年も待つことになるくらいなら…」
ここ一週間、たまにとても鋭い目つきになる二人。
それは大抵私が「出たい」「帰りたい」などといった時が多かった。
「今ここでお前を隠す。」
「隠す…って、」
その時、
俯いていた三日月と鶴丸がハッと顔をあげた。
体制を低くし左膝を床について、腰の刀に手を掛ける。
注意深く周りの様子を伺う二人は先程食べ物で騒いでいた時とはまるで別人だった。
部屋にピリピリとした空気が張り詰め始める。
☆――――――――
テスト終わった…(いろんな意味で)
引き続き更新していきますね!
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クロりんご(プロフ) - 涙丸さん» んじゃあ私の方のボードで話しましょう！ (2018年3月27日 22時) (
レス) id: 8489cd9c31 (このIDを非表示/違反報告)
涙丸(プロフ) - 紅桜さん» 遅くなってしまい申し訳ありません!兄者好きなの分かりますカッコいいよ兄者アアアアアありがとうございます！ (2018年3月27日 18時) (レス) id: 41afa256dc (このIDを非表示/違反報告)
涙丸(プロフ) - クロりんごさん» まだいらっしゃいますか…？遅くなってすみません！私はどちらでも良いですよ！ (2018年3月27日 18時) (レス) id: 41afa256dc (このIDを非表示/違反報告)
紅桜 - ｱｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｱﾆｼﾞｬｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧ!!!!!!!!!もう最高ですね！格好いいよ兄者ｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧ!!!!!!!煩いですねすみません。兄者にだったら魂食べられても良いや。マジで(真顔) (2017年11月2日 13時) (レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
クロりんご(プロフ) - 涙丸さん» どちらのボードで話しましょう？ (2017年11月1日 17時) (レス) id: 8489cd9c31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涙丸 | 作成日時：2017年9月19日 18時
