『銀オフ』降矢さんちの凰壮くん。second！

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最近の日常というものは最高に幸せ…。


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それも怖いくらいに。


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貴「んなわけあるか」


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幸せというのは間違いではない。


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現在交際中の中学入ったばっかの

彼氏とは本当に一緒にいて楽だし、


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なにより

あたしが惚れきってる。


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そんな幸せを邪魔するのが

今のあたしの肩書き。


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受験生…


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毎日、

勉強、内申なんて言葉聞いて学校生活送ってる。


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正直、受験なんてほっぽり出したい。


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はあ…

と深い溜め息をついて天井を見上げる。


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凰壮「人んち家来てそんな深い溜め息つくなよ」


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貴「いてっ」


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凰壮におでこをぴんっと指で弾かれる。


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貴「彼女の顔を傷つけるつもりか」


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凰壮「彼女じゃなきゃしねぇよ」


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偉そう口で

小馬鹿にする様な笑い方。


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そう。

この男こそ

あたしの彼氏。


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あたしより2個年下で

家が隣とあって昔から仲は良かったほう。


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だから頻繁に彼氏の家に来ているわけだが。


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最近

髪の毛をばっさり切った凰壮。


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柔道のためだと凰壮は言う。


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サッカーから柔道をやりはじめて

夢のために頑張ってるとこが好き。


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貴「今日も柔道？」


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凰壮「おう」


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2人でソファーに座り


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あたしは凰壮に寄りかかる。


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いつもこうして

受験という魔物からリフレッシュしてる。


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凰壮「お前も今年は受験生だろ」


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貴「う、ん…」


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やっぱり

受験生というのは


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嫌なものだ。

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