灰かぶり 11 ページ13
そして次の日。
詳しい説明をするために、蒼衣を〈ロッジ〉に連れてくることにした。
蒼衣の学校からここまで連れてくるのは、雪乃がすることになった。
私はいま、『神狩屋―――古物・骨董・西洋アンティーク』という建物の前に立っている。
少しでも早く昨日の少年、蒼衣に会うためだ。
少し何かがずれているような感じがする蒼衣は、十分に興味をそそる。
そしてやっと、二人が来た。
雪乃「ここよ」
蒼衣「こ、ここは......何?」
貴女「ここは私たちの〈ロッジ〉。活動拠点みたいなものだよ。これからよろしくね、蒼衣♪」
蒼衣「え...!?あ、はい......」
貴女「さぁ、入って?」
と入り口を開ける。
すると蒼衣はやっと諦めたのか、店内に入った。
それを雪乃は眉を寄せ、しげしげと眺める。
蒼衣「な......何?」
雪乃「別に」
雪乃はそれだけ答えると、ふい、と元の方向を向いて、そのまま店の中に入る。
颯姫「あ、雪乃さん!Aさん!」
颯姫はぱっと笑顔を浮かべて言う。
そして蒼衣にも目を向けると、やはり笑顔で挨拶した。
颯姫「はじめまして!」
蒼衣「え?えーと.........はじめまして」
颯姫「......?」
戸惑いながらそう返した蒼衣を、颯姫は
少し不思議そうに見返した。
颯姫「奥へどうぞ」
しかしそれも一瞬で、すぐに奥のカウンターを指し示すと、蒼衣を促した。
颯姫「神狩屋さんが、雪乃さんにもお話があるそうです」
雪乃「......そう」
私は呼ばれていなくても、蒼衣についていく。
颯姫「こっちです」
蒼衣「あ......うん」
そして颯姫がカウンターの奥へ呼びかけた。
颯姫「神狩屋さーん!」
しばらく反応がなかったが、やがてばたばたと音がすると、慌てた様子の若い男、鹿狩雅孝が出てきた。
颯姫「神狩屋さん、遅いですよ!」
神狩屋「やぁ、ごめん。颯姫君。うっかり本を読むのに夢中になってしまった」
神狩屋は髪に白髪の混じった、痩せて眼鏡をかけ、シャツにベストという格好のどこかとぼけたような印象をした二十代後半の男性だ。
蒼衣「あ、あなたは......」
神狩屋「やあ、昨日は悪かったね。白野君」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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あずきいろ
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マカ(プロフ) - 面白いですね!夢主ちゃんは風乃タイプなんですかね。神狩屋さんとどうなるのかも気になりますし、<目醒めのアリス>を夢主にやったら<葬儀屋>の様に消えるのか…。ただ、作者様がリカさんっぽいのは確実ですね。鉄筋で氏なないよう注意してください! (2015年11月30日 19時) (レス) id: 66f2c32cb1 (このIDを非表示/違反報告)
李も桃も桃のうち - 面白かったです! (2015年1月18日 17時) (レス) id: 1411dc5817 (このIDを非表示/違反報告)
海瑠璃 - どうか、続きを見させてください! (2014年10月19日 17時) (レス) id: e7775641e9 (このIDを非表示/違反報告)
道化師レイブン(プロフ) - 紅うさぎサマ!!ありがとうございます♪Missing、いいですよね!!甲田先生サイコー♪ (2014年1月6日 23時) (レス) id: f206ea1750 (このIDを非表示/違反報告)
紅うさぎ(プロフ) - 甲田先生大好きな紅うさぎです!! Missingとか、今連載中のノロワレ面白いですよね〜。 更新頑張ってください (2014年1月6日 21時) (携帯から) (レス) id: 6f89c7bf5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:道化師レイブン | 作成日時:2013年10月22日 23時