【2j3j】社畜さんと過ごす日々【ysr】

お返しはモノとは限らない ページ29

バレンタインデーの世界軸

ー朝(会社)ー

「おはよ。今日残業するなよ。俺もしねぇから。…なんでって……ないしょ。」

ー定時ー

「お前、さっき仕事押し付けられてたろ。手伝うから早く終わらせるぞ。」

ー数十分後ー

「終わったー……ん？なんで手伝ったのかって？いや、俺ら二人で仕事上がらねぇと意味ねぇからだけど？」

「どういう意味って…今日ホワイトデーだろ？だからその…お返し、的なやつ……なんすけど…ま、まぁとりあえずはい、お返しのマカロン。」

「…お前、意味知ってんのかよ…あﾞー…はっず。うん。そう。お前は俺にとって何にも変えられない大切な存在です。…今こっち見んな…めっちゃ顔あっついあとこのあと予定ある？」

「ない？じゃあ行くぞ。…とりあえず変なとこには行かねぇから一緒に来てくれ。」

〜移動中〜

「着いたぞ。ここのレストラン前から気になってただろ？予約取ってあるから好きなもの食べていいぞ。」

「…外装からそうだと思ってたけど、おしゃれな店だな。俺には合わないっていうか…え？別に大丈夫？そ、そうか。」

「…お礼言われることでもないよ…だってお前がバレンタインにチョコくれたし、それで付き合ってくれて優しくしてくれた分のお礼。」

「俺の方こそありがとう。これからもよろしくお願いします。」

ー後日談ー

「………いや、美味そうに食べるなーって。こういう時間が幸せなんだろうなって。」

「え？今日の俺はキザっぽい？あ、あー…それは否定できん。だ、だって！…嫌われたくないし…付き合う前から正直好きだし…駄目な彼氏だって思われたくねぇから…とにかく彼氏として今日は格好つけさせてくれよ。」

「とりあえずせっかくいい店来たんだし料理が冷める前に食べるか！」

どこか締まらない彼から特別な時間をもらったホワイトデーでした。


〜fin〜

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