御守り五十六個 ページ9
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階段を登りきり、急いで鳥居をくぐり神社にたどり着く。
鳥居をくぐる前にお礼をと思ったが、後ろからモヤが迫ってきてたためそんな余裕はなかった。
許してください、神様。
ていうか、境内にたどり着いた時点で安全？
それともご社殿の中に入らないとダメ？
とりあえず奥まで走ろうとしたが、後ろから断末魔の様なものが聞こえた。
振り向くと鳥居がバチバチッと青白い光が走っており、追ってきていたモヤは消えていた。
どうやら境内に入った時点でセーフらしい。
ほどんど走りっぱなしで疲れていたため、その場に座り込む。
未だに整わない呼吸のせいで余計に苦しく感じる。
視界の端でずっと守りながら先導してくれていたやまだぬきちゃんが心配そうに見上げているのがわかる。
おそらく他の子たちも周りにいるんだろうなというのが何となく気配でわかる。
(私のことはいいから彼らもとに行ってって言いたいけど、言葉が出てこない…)
ヒュー…ヒュー…と発している自分が心配になるような呼吸音だけが辺りに響く。
？｢だ、大丈夫ですか！？今、回復させますね！｣
子供のような高い声が聞こえてきたと思ったら、暖かな光が私の体を包む。
程なくして呼吸が落ち着き、下げていた頭をあげると…
『…羊？』
やまだぬきちゃんの隣に羊？のような白いフワフワしたカワイイ子がいた。
短い手を私に向かって掲げているのをみると、回復させてくれたのはこの子なんだろうけど…誰だこの子。
正｢あ！申し遅れました！僕は正宗っていいます。天月くんの家来です！｣
『…はい？まさ、むね…？』
頭の中がハテナだらけになる。
いや、正宗さんは人間で昨日だって普通に話してて…
あれ？？？
正｢えっと、詳しいことは社務所に行ってから話しましょう。とりあえず、やまだぬきさん達はウラタさん達のところに戻ってください！ここなら安全なのでA様のことは任せてください！｣
小さな手で胸を叩く正宗？さん。
やまだぬきちゃん達が心配そうに私を見つめるので、一匹一匹(？)の頭を撫で安心させるように微笑む。
『私は大丈夫。だから皆のところに行ってあげて？』
それぞれがこくんと頷き、鳥居をくぐってあっという間に見えなくなってしまった。
正｢では我々も社務所に行きましょう。走りっぱなしで疲れたでしょう？｣
正宗さん？に案内され社務所へと進む。
…本当に何者なんだろ、この子。
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八重桜(プロフ) - 響さん» 響さん、コメントありがとうございます！お待たせしてすみません(汗)これからもかなり遅めの更新にはなりますが、必ず完結はさせますのでよろしくお願い致します！ (2022年6月26日 14時) (
レス) @page16 id: 3c0ff5aa68 (このIDを非表示/違反報告)
響 - めちゃめちゃ面白いです！できれば更新お願いしますm(_ _)m (2022年5月24日 17時) (レス) id: 1c710ce71c (このIDを非表示/違反報告)
八重桜(プロフ) - ちょこさん» ちょこさんコメントありがとうございます！更新お待たせしました(汗)更新事情については長編の方に書いていますが、徐々に更新を進めていこうと思います…今後も遅くなってしまうと思いますが、よろしくお願い致します！ (2022年3月31日 14時) (レス) id: 3c0ff5aa68 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - 更新が止まってます！戻ってきてください！続き楽しみに待ってます！(´;ω;｀) (2022年3月9日 2時) (レス) @page12 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：八重桜 | 作成日時：2021年10月8日 9時
