御守り四十八個 ページ1
.
…ｱﾞｱﾞ
天｢ん？｣
.
ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ
｢｢｢！？｣｣｣
弱ったはずのバケモノが叫び出す。
咄嗟にその場にいた全員が身構えるが、突然地面が揺れバランスを崩してしまう。
隙ができたのを狙うように、地面から黒いモヤのようなものがたちこめると、それは腕へと変形し、俺を掴んできた。
｢｢｢シマくん！！/まーしぃ！！｣｣｣
俺を助けようとするウラタさん、サカタ、センラさんが見えるが、同じように湧いて出てきた腕に阻まれてしまう。
抵抗を試みるがバケモノの手はピクともしない。
弱らせたはずなのに、一体どこにこんな力が…？！
考えているうちに、俺を掴んだ腕は胴体に付いている口の中へと俺を運ばれる。
視界の端で噛み砕こうとする歯が迫っているのが見える。
喰われる…！
.
そこからはスローモーションのようだった。
誰かが俺の腕を掴んだかと思うと、そのまま腕を引っ張られ口の外に投げ出される。
理解が追いつかない中で必死に視線をバケモノへと戻すと、俺がいたはずのバケモノの口の中に“アノ子“がいた。
俺を投げ出したあとのアノ子の腕が、俺に向かって伸びている。
その腕を掴もうと手を伸ばす。
.
｢…ごめんね｣
ブチッ
シ｢……え｣
バケモノの口は閉じられ、口からはみ出たアノ子の腕は重力に従い地面に落ちる。
投げ出された俺は受身が出来ずに地面に叩きつけられる。
パキパキ…と骨が砕かれる音だけが嫌に耳に響く。
嘘、だよな…？
天｢っ…。くるよ！｣
呆然とする中で神様の鋭い声が飛ぶ。
見渡せばバケモノの本体こそは動いていないものの、周りの地面から腕が現れていた。
神様は変わらずバケモノを封印しようと、力を使っており、それを阻止しようと腕が彼を狙う。
ウラタさん達が何とか神様を死守しているが、かなり押されているようだ。
俺も動かねぇと。
あの腕をぶった切って、それで…
(『…ごめんね』)
アノ子のほっとしたような、申し訳なさそうな顔がフラッシュバックする。
…もうアノ子はいない
呆然とする中で腕が俺に迫ってくる。
ウラタさん達の声がするが聞き取れない。
あぁ…もうどうにでもなれ…
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八重桜(プロフ) - 響さん» 響さん、コメントありがとうございます！お待たせしてすみません(汗)これからもかなり遅めの更新にはなりますが、必ず完結はさせますのでよろしくお願い致します！ (2022年6月26日 14時) (
レス) @page16 id: 3c0ff5aa68 (このIDを非表示/違反報告)
響 - めちゃめちゃ面白いです！できれば更新お願いしますm(_ _)m (2022年5月24日 17時) (レス) id: 1c710ce71c (このIDを非表示/違反報告)
八重桜(プロフ) - ちょこさん» ちょこさんコメントありがとうございます！更新お待たせしました(汗)更新事情については長編の方に書いていますが、徐々に更新を進めていこうと思います…今後も遅くなってしまうと思いますが、よろしくお願い致します！ (2022年3月31日 14時) (レス) id: 3c0ff5aa68 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - 更新が止まってます！戻ってきてください！続き楽しみに待ってます！(´;ω;｀) (2022年3月9日 2時) (レス) @page12 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：八重桜 | 作成日時：2021年10月8日 9時
