【50】坂田side ページ14
さ｢…A、やっぱり無理していたんやね｣
通話が切れた後、俺達も寝る準備をしながらそう呟いた。
う｢まぁ…あいつの性格上、相談したくても出来なかった感じだろうけどな｣
し｢Aは人の事を優先してしまう奴やからな。心配させたくないって思ってたんやろ｣
セ｢優しいっていうのも考えものですね…｣
さ｢でもさ。それを考えたら、俺らって結構信頼されてるってことになるよな？｣
俺がそう呟くと｢確かにな｣と共感してくれる三人。
実際、先程Aが吐き出してくれた本音の中にも、｢相談したいけどできない｣と言っていた。
それを考えると、俺達に弱音を吐いてくれたということは、それ程俺達に心を開いてくれているのだろう。
まぁ、電話越しだったからっていうのもあるだろうけどね。
し｢失礼だっていうのは分かっているけど、俺らのことを信用してくれているのは、結構嬉しいな｣
セ｢せやな。少しでもAの支えになることが出来ているのは喜ばしいことですね｣
う｢欲を言えば、直接Aに会って慰めてあげたかったけどな｣
さ｢うん。頭を撫でてあげて『大丈夫や』ってしてあげたかったなぁ…｣
｢こればっかりは、なぁ…｣とセンラは敷いた布団(正確には寝袋)に寝そべりながら呟く。
セ｢…早く、春になって欲しいな｣
し｢せやな…また会いたいなぁ…｣
センラに続いて、俺達も横になる。
全員横になるのを確認して、志麻くんが部屋の電気を消した。
さ｢俺達にしてあげられることって何かな？｣
う｢今日みたいに愚痴を聞いてあげることぐらいだろうな｣
さ｢…もし、住んでるところが近かったら、もう少し何かしてあげれたかな？｣
う｢…さぁな｣
し｢そう考えると、俺らって意外と無力やな｣
セ｢仕方ないのは分かってますけど、歯痒いですね｣
そこからは誰も喋らなかった。
暫くすると、二人分の寝息が聞こえてきた。
多分だけどこの寝息はうらたさんとセンラのもの。
志麻くんはまだ寝ないのかな？まぁ、俺もやけど。
し｢…坂田。まだ起きてる？｣
さ｢…起きてるよ｣
突然聞こえてきた志麻くんの声にビックリしながら、静かに返事をする。
どうしたんやろ…？
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八重桜(プロフ) - ゆみかさん» 初コメありがとうございます！やはりうらさんでしたか…(白目)教えて下さりありがとうございます！更新は遅めですが、頑張ります！ (2020年3月12日 3時) (
レス) id: 62b3e739f9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみか(プロフ) - 初コメ失礼します！確かうらさんって読んでいた気がします！とっても面白いのでこれからも頑張ってください！ (2020年3月8日 13時) (レス) id: bac69d1b88 (このIDを非表示/違反報告)
八重桜(プロフ) - そらるなさん» コメントありがとうございます！楽しんで貰えたようで嬉しいです！これからも更新頑張っていきます！ (2020年2月22日 5時) (レス) id: 62b3e739f9 (このIDを非表示/違反報告)
八重桜(プロフ) - over the rainさん» いつもコメントありがとうございます！無事に更新できました(汗)これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2020年2月22日 5時) (レス) id: 62b3e739f9 (このIDを非表示/違反報告)
そらるな - 最初から見ました！ すっごく面白かったです。 更新頑張ってください！ (2020年2月15日 18時) (レス) id: 4a84e506c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：八重桜 | 作成日時：2019年9月23日 4時
