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午前のプログラムが終わり、昼休みになった。
今私は、二人の友達と学校の中庭に集合し、一緒に昼ご飯を食べている。
友人の一人、薫は突然思い出したように呟いた。
明るく、少し男勝りな彼女はそらるさんのリスナーだ。
『うん。本当は行きたかったけど…流石にね。』
そう言って苦笑いを浮かべる沙耶。
おっとりとして、マイペースの彼女はluzくんを応援している。
薫「ていうか、まず東京が遠すぎる!! 田舎民には辛いよ…」
『田舎というほど田舎でもないけどね。一応福岡にもライブに来てくれるし。』
沙耶「うんうん。それに、福岡には美味しいご飯がいっぱいあるし。」
『ご飯が美味しいのは関係ないかな…』
「そうなの?」と首を傾げる沙耶。
「相変わらずだなぁ」と苦笑いを浮かべながら薫はおにぎりを頬張る。
私達三人は中学の頃に仲良くなり、そのまま同じ高校に入学した。
性格はバラバラだけど、歌い手好きという共通点のお陰で仲良くなることが出来た。
沙耶「そういえば、二人は大学は何処に行くのか決めたの?」
薫「一応関東の方に行くつもり。東京に近い方が何かと便利だし。ライブ行きやすくなるし。」
『あ、そっちがお目当てなんだ。』
薫「当たり前!もちろん勉強はそれなりに頑張るけどね。Aはどこ行くんだ?」
『私は大阪。自分の好きなことを追求出来そうな大学があったから。あと、親戚がその大学の近くでアパートの大家をしてるから、そこに住まわせてもらおうと思って。』
沙耶「それ羨ましいな。私は多分、県内の大学かな?何だかんだこの辺が好きだし。」
薫「そっか。じゃあ、大学生になったらバラバラになるんだな。」
薫の言葉に少ししんみりする私達。
『まぁ、一生会えないわけじゃないからね。大学生になっても連絡とって、会えるようにしたらいいし。』
沙耶「そうだね。でも、まずは合格しないと。」
薫「いやだー!もう、勉強したくないぃ!」
薫の嘆きに思わず私と沙耶は笑ってしまった。
そうこうしているうちに、あっという間に昼休みの終わった。
午後のプログラムは、各色のダンスと運動部対抗リレー、そして選手選抜のリレーだ。
あと私が出るのはダンスのみだけど、放送部の仕事が残っているから頑張らないと!
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八重桜(プロフ) - 坂田家@ななみさん» 突然の告白ありがとうございます(笑)楽しんでいただけているようで嬉しいです。ぜひ充実した青春をお過ごしください(( 頑張って更新していきます! (2019年9月22日 18時) (レス) id: 62b3e739f9 (このIDを非表示/違反報告)
坂田家@ななみ - 好きです(((唐突 いつも楽しみにしています! 私はまだ中学2年なので青春はこれからなのだグヘヘ(((殴 これからも頑張ってください! (2019年9月22日 12時) (レス) id: 2a6ac8898b (このIDを非表示/違反報告)
八重桜(プロフ) - もこ。さん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけているようで、とても嬉しいです!自分もあまり青春らしいことを経験してこなかったので、せめてここでは…と思い、楽しんでいる夢主さんを書いてみました。ちゃんと完結できるように更新していきます! (2019年9月19日 4時) (レス) id: 62b3e739f9 (このIDを非表示/違反報告)
もこ。 - 初めまして。自分は学生ではないのですが、ウキウキとしてしまいました。青春というものをしてこなかったので、最初からキュンキュンしてしまい、夢中になって虜になりました!これからどんな風に進むのかが楽しみで、唯一の癒しになりました。応援してます (2019年9月18日 19時) (レス) id: 180e559c34 (このIDを非表示/違反報告)
八重桜(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけているようで何よりです!コールのご指摘もありがとうございます。後ほど修正いたします! (2019年9月17日 18時) (レス) id: 62b3e739f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:八重桜 | 作成日時:2019年9月4日 4時