7滴 ページ8
『…寝みぃ』
いつもの時間のアラームで嫌でも目が覚める
体とは偉いもんで、覚えてるんだよな時間を
『あ"ーーークソ…』
誰にぶつけるでもない悪態を口に出しながら昨日の服を片付ける
カランカラン
音を立てて何かが落ちる
それはボタンサイズの何か
『あ？こんなの持ってたか？』
(しまった、外れたか)
『えー？そんなに俺の事心配？
……それとも俺の事疑ってんの？』
ねぇ聞いてるんでしょ？バーボンさん
『とんでもないことに巻き込まれた可哀想なの国民だぞ
俺は…あんな状況で余計なことしなかっただけ偉いし、
褒められてもいいと思うけどなぁ…』
でもね良くも悪くも貴方にここまでされる義理はないよ
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それを最後にバキッと耳元で嫌な雑音が鳴る
｢壊されたか｣
もし家にお邪魔する時は手土産を沢山持っていくとしよう
｢今日迎えに行くか｣
｢ああ｣
今日の講義が終わりさっさと帰ろうと意気込んだのもつかの間、大学を出ようと校門に近づけば
女子の｢今の人かっこよくない？｣｢イケメンいるんだけど！｣｢誰待ってるんだろ〜｣
なんて、黄色い声が聞こえる
気になり遠くから停められた車を見る
…あれは、昨日の
車を停め誰かを待っているバーボンさんを目視する
雰囲気が違って爽やかさ全開だ
なるほどね。
女ってのは何も知らずに…物好きなもんだ
彼の待ち人はきっと、、いや絶対。俺だ
『はぁ…』
なんで昨日の今日で会いに来るんだ
助手席には知らない人もいるし…
今日は帰って寝たかったのに
関わりたくないのでキャップを深く被り素通りするも
ガッチリ腕を掴まれグイッと彼の元へと身体を引かれる
｢捕まえた｣
耳元でそう言われたのと同時に
近くを歩いていた女子から黄色い悲鳴が上がる
俺は鳥肌たったのに
なんで…嬉しくないよ。
最悪だって
見知った顔が通り過ぎるが誰も助けてくれない
見捨てやがって…
平穏な日常はもうないんだと思うしかないんだな…
バ｢逃げようなんて酷いじゃないか黒崎くん？｣
『人違いです』
バ｢そんなわけあるか、さっさと車に乗れ｣
『えぇ堂々と誘拐される…警察呼ばなきゃ』
呼ぶ必要は無いとおでこにチョップを食らう
もういいやと大人しくすれば
抵抗するだけ無駄だから賢明な判断だと言われる
髭を生やした彼は手荒な真似してごめんねと申し訳なさそうに謝ってくる
彼もきっと……
『あーあ俺の貴重な時間が』
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檸檬100％(プロフ) - 東雲虚さん» コメントありがとうございます…！最近やっと多忙だったのが落ち着いてきたので書き溜めてたものを少しずつですがゆーっくり更新していこうかなと…思っていますので良かったら続き読んでいってください (12月30日 15時) (
レス) id: b8fa4246dd (このIDを非表示/違反報告)
東雲虚 - ジンとそっくりな主人公､､､続きがとても気になります！更新頑張ってください！！ (7月9日 18時) (レス) @page10 id: 272de617c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：檸檬100％ | 作成日時：2023年3月10日 14時
