銀色の別人【男主】

10滴 ページ11

あまりにも大人気なさすぎると拳骨を食らう
暴力反対です警察様

『大人気ないのはどっちだ…2人の方が年上だろうに』

2人を見れば何故か嬉しそうな表情の安室と目が合う

『……なんで？』
緑｢童顔だから大体は本当の歳に見られないんだよ。だから年上と判断されたのが嬉しかったんじゃないかな｣
『ああ…同じ大学にいますって言われても疑問はないな』
緑｢アハハ…そういうこと｣

コ｢Aさん大学生なの？｣
『そうだけど』
コ｢どこの大学？｣
『東都大学…』
コ｢昴さんと同じ大学だ！｣
『沖矢のこと知ってんだな、少年』
コ｢うん、友達だよ！僕の遠い親戚の新一兄ちゃんの家に居候してるんだよ｣
『居候ね言ってたかも。沖矢とは友達と言うか…付きまとわれるから仕方なく付き合ってるだけ…』

やっぱりただの小学生では無いよなぁ
新一ってどこかで聞いた名前な気がするが誰だろう

コ(まさか知り合いとは…赤井さんも気になってたんだ)

『なぁそろそろ帰っていいか』
安｢帰る前に連絡先交換しましょうか｣
『え』
安｢また盗聴器がいいですか？｣
『……分かりました』

ほぼ強制的に安室透、緑川唯、江戸川コナンの3人の連絡先が俺のスマホに追加された


『コーヒーありがとうございました
では、二度と会いませんように。』


服や荷物に盗聴器などがないか確認しつつ
コンビニで弁当を買い帰宅した


弁当を食べながらさっきのことを振り返る

警察…ね。任務でも殺してんのかな
きっとクズしか殺ってないだろうが
同じ命を奪ってんだ
警察で、任務で、仕方なかったとしても最悪には変わりないな

地獄でしかないだろうそんなの

それにあの少年。あの姿で何を相手にしてんだか…

『あ、新一って高校生探偵の工藤新一か？』

彼を調べるためノートパソコンを開く
『…最近はあまりメディアに出てないんだな
トロピカルランドで解決したというのが最後にその後は……数ヶ月置きに数回あるかないか…』

仮に彼が巻き込まれていたとしても
江戸川コナンとどう結び付くのだろうか
でも、ただの親戚だけではないだろうし

工藤新一と沖矢昴の繋がりも分からない

だが大学で俺を付きまとうのは確信犯
何かしら組織つながりで俺に突っかかってきてたんだな
理由がわかって少しスッキリした
……ほんの少しだけ

沖矢昴の名前が偽名なのかもしれないし姿すら偽物なのかもしれない


誰の何が本当で何が嘘なのか、誰が味方で誰が敵か
『何も分からねぇよ…
はぁ……寝よ』

11滴→←9滴

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す