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『おめでとう、都賀』
かなり苦戦を強いられたが、一本取ることが出来、私に軍配が上がった
面を外すと、此方にほほ笑みかける煉獄くんがいて、その笑顔に色々な感情がこもっているような気がして、思わず抱き着いた
ああ、今私きっと臭いのに、でも、何だか私、今凄く泣いちゃいそうで
『……この時を、ずっと待ってた』
そう呟いた煉獄くんの声が酷く落ち着いていて、優しくて、悲しくて
視界が滲んだ、嬉しい、漸く追いついた
憧れの背中に手が届いた
でも、何故か優勝しただけが理由じゃない気もして、自分でわからない癖に、涙だけが溢れ出て止まってくれなかった
『優勝おめでとう、煉獄くん』
『ああ、都賀もおめでとう』
表彰された私達の足首には、同じミサンガが顔をのぞかせていた
___白と黄、そして燃え上がるような赤
___三色が織り成すミサンガはとても綺麗だった
『都賀先輩まじ乙女っ!甘い、甘すぎる!』
表彰される先輩二人を見ながら後輩は都賀の言葉を思い出していた
"実はね、私が作ったの"
"煉獄くんみたいな色でしょ?"
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me(プロフ) - ここまでノンストップで読んでしまいました・・・!とっっても面白いので応援しながら続編も待ってます!頑張って下さい! (2020年11月18日 10時) (レス) id: 47178bfabc (このIDを非表示/違反報告)
奏音☆色音(プロフ) - 教員編か、うん、この二人をまた見られるなんて、めっちゃ嬉しいです。そして母と父w (2020年2月15日 22時) (レス) id: 9c3c6c7419 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あだしの。 | 作成日時:2020年1月6日 8時