次期エースとマネージャー【五色工】

ネ ページ8

「…工どれ食べるのー？」



そう聞くも、工からの返事は返ってこなかった

工どうしたの？

彼を振り返れば、やけにやる気に満ちた目で一点を見つめていた

その先に目を向ければ、



「あ、なるほど」



白鳥沢が誇る我らが大エース、牛島若利さんがいた



「俺も牛島さんと同じ奴食べる…」

「……は？」



思考回路が幼稚園児並みだな、と心の中で盛大に蔑む

いや、だって、そんな子供染みたことをするなんて



「牛島さんの倍の量！まずは……ここで越えてみせます！」



そう言って、牛島さんとハヤシライスを2つ頼んで牛島さんの前の席に座った工

……2人きりが良かったなぁ

なんて、本音がポツリと洩れる



「ウンウン、分かるよ。工と2人きりでご飯食べたかったヨネ！」



結局親子丼を頼んで、工の元へ行こうと思えば、
後ろから聞き慣れた声が聞こえた



「ちょわっ？！天童さん？！」

「俺だけじゃないんだ！」



そう言われて、天童さんの後ろに目を向ければ、



「お似合いだと思うよ」



大平さんが優しい笑顔をこちらに向けていた
……ああもう最悪だ



「白布さんとか川西さんとかに言ったら先輩とはいえ、怒っちゃいますよ！」

「大丈夫だよ、俺は」



そう言いながら天童さんに目を向けた大平さん



「……俺も言わないつもりダヨ」



もう安心出来ないですよ、天童さん

まぁ、天童さんに知られたが最後、だよなぁ

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