イケメンに捕まった【及川徹】

こういうクラスがいいなっていう ページ3

及川がAの手を引き、教室を出ていった途端にうるさくなる教室



「及川さん可愛すぎる！尊い！」
「分かりみが深い」
「え？！あれ完璧にA様に嫉妬よね？！」



クラスの女子の脳内には、
及川を姫抱きしているAの姿が
ありありと浮かんでいるであろう



「女子うるせぇぞ！」



女子の騒がしさに痺れを切らしたのか、男子が声を荒らげた



「そうだ！及川は俺達の子供だぞ！」
「Aちゃんは神々しすぎて近づけない！」
「俺達、ハイになって灰になるな」



そう、男子にとって及川はヤンチャで可愛い自分達の息子

転校生のAは、男子だからこそ分かるあの無敵さ故に、一瞬で最高位に就いた



「何よ男子！及川さんはお姫様よ！」
「んだと女子！及川は俺達の息子だ！」



及川のこととなると、結束だって、抗争だって、厭わない

その日常に、



「A様は王子様なの！及川さんの！庶民にも優しい！」
「Aちゃんは神様だ気安く話しかけんな！我々人間にだって平等に接して下さるんだ！」



藤野Aという人物が加わったことで、



「んだとコラ！てめぇら誰がいつも調理実習のおこぼれ恵んでやってると……？！」
「あ"ぁ？！ざけんなよ、誰がいつも力仕事やらゴミ捨てやらやってやってると……？！」



＿＿＿その日常は、加速していく

多分こいつヤベェ奴→←普通校舎案内とかされない

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