好きな男子が雨宿りしていた。【爆豪勝己】 (ページ10)

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「んだよ、無事じゃねぇか」

「……助けに来てくれたの？」

てっきり、鞄を届けに来ただけかと。

「ちげーわ！自意識過剰女が！テメェが鞄忘れてくから届けに来てやったんだろ！」

「でも、"無事だったのか"って」

「……クソ髪が、」

クソ髪って、コイツ相変わらず人の名前覚えないな。

友達の名前くらいそろそろ覚えてやれよ。

「テメェが危ねぇって情報流してきて、鞄届けるついでに来た」

「ついで、ですか」

まぁ、そんなもんだよね。

「あ、ねぇ爆豪。携帯取って。通報するから」

爆豪から携帯を受け取り、警察に通報した。

なんとなく、着信履歴を見れば、切島からの電話があった。

しかも、通話してる。

「爆豪、私の携帯で切島と連絡とったの？」

「クソ髪なら俺も知ってるし」

「そりゃね？」

まぁ、クラスのグループなんかをチェックしていたら、大体の内容は把握した。

私の安否で大荒れしているグループに、「無事だよ」と書き込んでおく。

「……ソイツ何なんだよ」

「コイツ？私の追っかけって所かな。いやぁ、私にもとうとうファンが出来たみたいで」

嬉しいねぇ、なんて笑っていれば、睨まれる

「……何さ」

「お前、背中見せろ」

肩を掴まれ、無理矢理背中を見せる形になった