自 意 識 過 剰 【 red 】

わすれもの ページ19

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大「帰ろ〜」


『あ、うん。』




放課後、一緒に帰るなんてさ、


ドキドキだよね。







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渚ちゃんに大倉くんと帰るって言ったらうざい程からかわれたけど




結局“よかったね”って言ってくれた。








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カバンを持って二人で廊下に出ると


周りの視線がっっ…





大倉くん、人気ですもんね。








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『あ、ごめん。携帯わすれちゃったわ。』





もうさ、靴箱まで来たのに。


馬鹿すぎだね。









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大「まじか(笑)ここで待ってるなぁー」



ヒラヒラと小さく手を振ってくれるから


私も小さく手を合わせてごめんねをして、急ぎ足でクラスに戻る。









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す「お前、大倉と帰るんか？」








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『渋谷くん・・・？』







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村上せんせーの授業で出て行ってから帰ってきてなかった渋谷くん。






・・・・・・・おかえり。←








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誰もいない教室のロッカーに寄り掛かって黄昏(?)てる。








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す「これ、取りに来たんか？」




そう言って私に見せるのは


黄緑色のiphone5c







うん。間違えなく私の。








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『そ、そう。有難う。』





渋谷くんから貰おうと手を伸ばすと









ひょいっと交わされる。









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す「なぁ、大倉と、帰るん？」









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なんで、そんな悲しそうな顔をするんですか？








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