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第五十七訓「知ってた?これトリップの話」 ページ7

銀時と町をブラブラ歩いてると、前からチャラチャラした男共が歩いてきた。
このままいけば銀時とぶつかってしまうが、相手は避けようとしない。
案の定ぶつかった。
そして相手がぶつかった腕を抑え大げさに転げ回った。





「ぐぁぁー!折れた!これ完全に折れた!」



「あ?」





折れた折れた叫んで転がるもんだから、何事かと見物人が増えてきた。
ったく、めんどくさい。
スルーして行こうとしたらチャラ男の一人が私の腕を掴んできた。





「待たんかい、苦しんどるやろが!」




勝手に苦しんでろよハゲ。




「勝手に苦しんでろよハゲ」






同じ事言うな。
慰謝料を寄越さないとどうのこうの言うチャラ男が私を抱き寄せた。
その行動に銀時がピクリと反応した。
しかし、助けようとまでは動かなかった。
何故なら、私がそいつの首に腕を回してポキッとしてしまったからだ。
泡を吹いて倒れる。
転がり回っていたチャラ男が動きを止め、ポカンと私を見た。
そして段々恐怖の顔になっていく。





「オイ、A、もうその辺に…」





銀時の止める声も聞かずに、男の腕を力強く踏んだ。
ボキッと鈍い音が鳴る。




「ぎゃぁぁぁぁ」



『何だ、折れてなかったんじゃないか』



「今折れたァァァァ!!」





チンピラよりチンピラの行動を取る私に銀時は完全に引いている。
チャラ男が退散しようとしたが、私はそいつらを止めに入る。
まだ何かあるのかと嫌そうな顔をされた。





『財布置いてけ』



「はぁァァァァ!?」





結局素直に財布を地面に置き、ご丁寧にジャンプまでしてポケットの小銭もくれた。
はっ…またやってしまった。

第五十八訓「知ってた?これトリップの話」→←第五十六訓「女の一番の化粧は笑顔」



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作者名: | 作成日時:2014年3月12日 2時

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