第九十五訓「大切なものは見えにくい」 ページ45
「てめーはどけっつってんのがわかんねーのか!!てめーみてーなタコ助にかまってる暇はねーんだよ!!」
爆発に遭った列車の元へ急ぎたい銀時の邪魔をする万斉。
隙を見て走り出すも、万斉が背負う三味線の弦に足を取られ動けない。
「今さら助けにいったところでもう遅い。ぬしはまだ仲間が生きていると?」
「誰があんな連中助けにいきてーかよ」
銀時の全身を絡みとる弦を無理に引っ張り、列車へと足を進める。
弦が食い込み血が出てもその足は止まらない。
木刀で鉄の強度をほこるらしい弦を一本一本切っていく。
「手足の一本や二本、どうぞくれてやらァ。んだが肉は切れてもこの糸…腐れ縁!!切れるもんなら切ってみやがれェェ!!」
弦から脱出し、列車へ近付くもう一機のヘリへ走る。
敵に構っていたお陰で逃げ場がない列車の中に、ヘリから攻撃を受ける。
マシンガンの音が止み、ゆっくり顔を上げると目の前には伊東が身を呈して私達を攻撃から護ってくれていた。
血を吐きながら力なく倒れた伊東にまた次の攻撃が来ようとした時、駆けつけた銀時が万斉ごと巻き込みヘリに突っ込んだ。
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作者名:憐 | 作成日時:2014年3月12日 2時