第七十七訓「思春期の子供は放っておくのが一番だ」 ページ27
何も口を割らない私に呆れて土方が銀時を呼び出した。
「ちょっとちょっと何これ?ウチの子何かしたの?まさか不当逮捕?」
「違ェよ、ちょっと用があったんだが…本人が口割らねーんでな」
「やめてくんない?勝手に」
「でも旦那、コイツ公衆の面前でヤンキー共フルボッコにしてましたぜ」
その言葉を聞いて銀時が一時停止して私を見る。
ぺしっと私の頭を叩いた。
何するんだこの天パが。
「またテメーは…」
『喧嘩ふっかけてきた向こうが悪い』
「お前なぁ、刀持ってたらどうすんだよ」
『うるさい、お母さんかお前は』
「何だとクソガキ」
口喧嘩を始める私達を土方と沖田は呆れて見る。
エスカレートする口喧嘩に山崎が止めに入る。
「こんのガキ…」
『もう帰る』
「あ、待てコラ」
イライラする、無性に。
何故だろう、とてもむず痒い気持ちだ。
「らしくねーな、ガキ一人にテメーが手こずるなんて」
「やっぱり思春期ってやつですかィ」
「…慣れてねーんだろ。誰かに心配されんのが」
「どういう事だ」
「俺達と変わらねー人生歩いてきたって事だよ」
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作者名:憐 | 作成日時:2014年3月12日 2時