【銀魂】坂田銀時が好きすぎて 短編集

2/14 さん ページ33

放課後になった



あぁ私、今日掃除なんだっけ



沖田の代わりに




なんか冷静に考えたらムカついて来た




おかしくない？


なんであいつの代わりに私が....




銀八「おいA？」



気がつくと、私は国語準備室の前にいた



銀八「下向いて歩いてたらぶつかるぞ
気ぃつけろよ」


驚くほど普通の先生に


少しだけの安心



あとは



虚しいっていう感覚だった



A「あはは、すいません通り過ぎちゃうところでしたー」



早く掃除して早く帰ろう



辛すぎる


銀八「まぁそんなに散らかってないしすぐ終わるだろ」



A「先生、汚すぎます」



かなり散らかっていた部屋を掃除する



なんだか心が無になって


さっきより気持ちが落ち着いた


A「......卒業かぁ」



銀八「そうだな、早かったな、3年間」


先生はそう言いながら少しだけ


寂しそうな顔をした

A「卒業したくないなぁ」


銀八「留年かー.....
成績は悪くないから出席日数を誤魔化せばなんとか....「いや冗談ですよ！！」


なんだ



普通に話してるわ



もうそれだけでいいや



贅沢は言いませんよ



銀八「あー、A」


先生が私に近づいてきて



A「.....なんですか？」



壁際まで追い詰められる



銀八「あのチョコ.....何？」






え



嘘？！聞く？！普通聞く？！



どうする？！


いやどうすれば正解？！



A「えっ？いやチョコはチョコですよーやだなー先生」



銀八「だーかーらー、義理？本命？」



なんか


いつもの先生じゃないみたいだ


ボーッとしてだるそうで眠そうで


適当な感じの先生が



真剣に私を見てくれてるように感じた



A「あっ....えと....」



いう？

言うしかない？



A「えーっと.....」

怖い

足が震えて来た



銀八「あ、いや悪い、冗談だよ悪かった」


ふと我に帰ったかのように慌てる先生



安心した


A「....本命ですよ」



A「先生が好きだから渡しました」




銀八「.......え」


先生がくわえていたタバコを落とした時



私が我に帰った




何暴露しちゃってんの？！


しかもあんなすんなりと！！！本人の前で！！！！




A「あっ....いやあの....わっ私帰ります！
さようなら「そう簡単に二度も逃げられると思ってんじゃねーぞ」



国語準備室の鍵を



閉められた

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