乃木坂46の妹になろう

閉じ籠る ページ39

深川side
優樹の声を久々に聞いた
小さい頃は、甲高い声だったのに今じゃ凄い低くなって
ハスキーな声になった
突然怒鳴られたので、ななみんも目を丸くしてる
怒鳴り声だったから、どもっていなかった
私はどうしたら良いのか分かんなくなった
そうすると、ななみんはメモ帳に文字で
[筆談で喋ろ]
って優しい笑顔でメモ帳を見せていた
でも、それは逆効果だった
優樹はななみんの顔を見ると、立ち上がって
[帰れ!!]
って怒鳴った
立ち上がった時に優樹の身長がななみんより高かったことに驚いた
ななみんだって結構身長高いのになぁ
そんなことを考えてると、ななみんは放心状態で立ち尽くしてた
私はまたどうしたら良いのか分かんなくなった
でも、優樹が目に涙を溜めてるのには気がついた
このままにしたら、優樹はどうなるだろう?
多分、壊れるだろう
いきなり自分の世界に入られて、人を信じれないのに
あんな優しい笑顔を見せられたら、余計にダメージをくらうだろう
でも、それは仕方がないって一言で済ましていいものだろうか
きっと駄目だ。多分じゃない
私は気づいたら、優樹を抱き締めてた
優[!!]
優樹は声には出してないけど、身をよじって私から離れようとしてる
でも、そんなこと絶対させない
優樹を絶対に離さない
深[優樹は大事な大事な妹だから...]
優[....お、お姉ちゃん?]
優樹は多分、泣いてる私を見て焦ってるんだろう
優樹に分かりやすい様に、目を合わせてゆっくり喋った
深[優樹。もう二度と離さないから]
そう言うと、優樹は糸が切れた様に泣き出した
多分私が言ったことが理解出来たんだろう
優樹はしばらくして、メモ帳に文字を羅列した
[ずっと、お姉ちゃんに助けてほしかった。声をかけてほしかった
でも、声をかけても聞こえない。僕はこの体がにくい]
と、優樹は筆談で打ち明けてくれた
優樹はそのあと、涙でぐしゃぐしゃの顔で笑ってくれた
嬉しかった
ななみんは知らぬ間に帰っていた
私は心に誓ったことがある
優樹のことをもう見放さない
優樹の笑顔をずっと守っていきたい
もちろん、優樹自身も....

end...

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