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#7 ページ8

silkside
二人の前で、転んでしまった。
恥ずかしくて、何でも無いように振る舞う。
「…嘘つけ!!!そんなんになって疑問を持たないやつがどこにいんだよ!!少しは俺らを頼れよ!!そんなので嫌いになるような浅い友情じゃないだろ!!??」
モトキが涙を流しながら訴える。
ああ、俺、モトキを傷つけた。
最低だ。
「…うん、モトキと同意見。何かを抱え込んで笑えないようなシルクは嫌だよ。」
マサイが泣きそうになりながら言う。
こいつらなら、大丈夫だ。
そう思い、口を開いた。
「…聞いたことねぇ病気かも知んないけど、俺、ALSっていう病気なんだ。だんだん体が動かなくなって、最終的に息が出来なくて死んじゃう病気。未だに完治した例がないんだって」
そういうと、二人が泣き出した。
やっぱり傷つけちゃった、と思うと、モトキが俺を抱き締めた。
「そんなに…っ!重いことを…一人で抱え込ませて…早く気づけなくて…ごめん…っ!!」
モトキの涙が俺の肩を濡らす。
その瞬間、大粒の涙が頬を伝った。

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作者名:さいころ | 作成日時:2019年9月18日 0時

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