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「帰り送ろうか？」
東京駅の改札を出ると、
坂本さんはそう言った。
「いえ、大丈夫ですよ」
「いや、でももう夜遅いで」
心配そうな顔をした坂本さんが
私を見つめる。
「…このあと、デートなんです」
「……あ、そうなんか。
ほんなら、また明日な」
正直に言うと、
坂本さんはあっさりと引いて
帰っていった。
＃＃＃＃＃＃＃＃＃＃＃＃＃＃＃＃＃＃
スーパーで買い物を終え、
ようやく帰宅。
広島への出張は、
かなり疲れたなぁ…。
早速、カレーを作り始め
煮込んでいる間に、スーツケースを片付けた。
ピーンポーン♪
「はーい！」
インターホンに答えながら、
玄関に急いだ。
俊哉が来たのだろう。
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作者名：みかん | 作成日時：2018年5月23日 2時
