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「なんか予定あるん？」
「ないですけど」
「ならええやんか」
強引にことを進めようとする坂本さんに、
若干押されている私。
「…わかりました」
「ヨッシャ！」
私が了承すると、
坂本さんは子供のように小さく
ガッツポーズをした。
どこにする、なんて
わくわくしたようにスマホを
いじる坂本さんは
さっきまでファインプレーをしていた
プロ野球選手には見えない(笑)。
「嫌いなもんある？」
「ありません」
「了解！」
いまだニコニコな坂本さんは、
店を決めかねているよう。
「てか、着替えなくていいんですか？」
「あ！忘れとった。
ほんなら、着替えてくるから
駐車場で待ってて」
「はい」
慌ててロッカールームに
向かった坂本さんを見送って、
駐車場に向かう。
あずさには、あんなに否定しといて
食事に行っちゃうなんて。
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作者名：みかん | 作成日時：2018年5月23日 2時
