犬猿の二人

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朝目が覚めると、

ソファーで寝たからか

体が痛かった。


今日は、東京ドームではなく

マツダスタジアムで

広島との試合だ。


現在、セ・リーグは

一位が巨人、二位が広島だ。


今日からの三連戦で

二位との差をつけたいところだ。


キャリーケースに荷物を詰め込み

東京駅に向かった。



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「吉田さん、こっちこっち」


「おはようございます」


東京駅に着くと、

すでに八幡さんがいた。


二人で、新幹線に乗り込み

私は、パソコンを広げ

広島の選手について調べていった。


一段落すると、

広島駅までは眠ることにした。


「吉田さん、吉田さん」


隣の席に座る八幡さんに呼ばれて

目が覚めた。


「もうすぐ、広島駅だよ」


「はい」


八幡さんに言われ、

準備を整えた。



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「試合まで少し時間あるから

ちょっと買い物とかしてきたら？」


「いいんですか？」


「試合が6時からだから

5時にはマツダスタジアムに来てね」


「はい」


広島駅で八幡さんと別れ

買い物をしようとすると、

電話が鳴った。


俊哉からだ。


「もしもし？」


「A。今どこいる？」


「広島だけど」


「俺も広島！

どこいるの？」


「広島駅…」


「今からいく！」


そう言って、一方的に電話を切られた。


私は、何も言ってないのに

勝手に約束を取り付けられてしまった。


てか、なんで広島にいるの？


数十分後、俊哉が現れた。


「A！おまたせ」


「俊哉、なんで広島にいるの？」


「実は、俺もスポーツ部に異動になって。

ジャイアンツ担当なんだ」

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