意識を刀に ページ10
3時間ほどブラック本丸対策課で待ってようやく大倶利伽羅の刀身が届いた
見事に真っ二つに折られていて所々刀の破片が見当たらない
それでもまだ刀の輝きは失われておらず、付喪神としての大倶利伽羅は生きているらしい
とりあえず破片を手に握り意識を集中させる
……………大倶利伽羅に、話を聞くために
「(……………)」
『(はじめまして、大倶利伽羅)』
「(あんたは誰だ)」
『(特別機関 特殊手入れ課に所属しているA
貴方に話を聞きたくてこうして呼ばせてもらったの)』
「(………何が聞きたい)」
『(貴方はどうして折れたの?
私は以前、審神者を勤めていたことがあるから少しわかるんだけど重傷進軍しようとすると隊長から審神者へ通告するわよね
例え聞き入れられずとも進軍せずその場に止まることも出来たはず
どうして進軍したの?)』
「(………あんたのいう通りその場にとどまることも出来た
だが…あの審神者は狂っている)」
『(狂っている…?)』
「(あいつは三日月宗近を欲していた
厚樫山はじじいがドロップする
手に入れるまで帰城させないと言われた
そのまま止まっていたら仲間を折る、とも
だから進んだ)」
『(………)』
「(あいつらは大丈夫なのか)」
『(……幸いにも貴方以外に折れた刀はいないわ)』
「(………そうか)」
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作者名:幸別愛友 | 作成日時:2022年11月7日 23時