【ゴーストハント】人生2周目な私の行く先は【GH】 (ページ2)

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～File1～旧校舎怪談1 ページ2

今日なんだよね、原作に突入するのって

そう思いながら私は祐梨、恵子、麻衣、ミチルの怪談話を流し聞いていく

「ちょっと、A大丈夫？次Aだよ？」

『…ぁ、ごめんちょっと考え事してた』

「もー！しっかり聞いててよね！」

『ごめんごめん』

どうやらミチルの話も終わったようで、最後に私の番となった

何を話そうか…あぁ、とっておきのあれがいいか

『んじゃ、私で最後だね…これはある夜の話。』

ゴクリ、4人が無意識に唾を飲み込む

んー、いい反応ですね、はなまるあげちゃう！

『
　ある女の子たち、仮にA子、B美、C奈としよう
　その子達は文化祭の準備期間で帰りが遅くなってしまった
　3人で仲良く帰っていると、A子は暗がりの中、家の前に佇む家族を見つけた

　「ねぇ、B美とC奈、あの家族何やってるんだろうね？」

　疑問を抱いたA子は率直に二人に問いかけた
　すると二人は

　「A子ってば何言ってるの、家族なんてどこにもいないじゃん」

　「え…？」

　「文化祭の準備で疲れてるんじゃないの～？」

　二人は家族なんていないと言うのだ

　三人の内二人もいないと言うのだから、そうか、私が疲れてるだけなんだ、と自分に言い聞かせたA子

　そうこうしている内に、B美の家に着いた
　B美に別れを告げてC奈と帰ろうとすると、C奈が学校に忘れ物をしたことに気付く

　「ヤバっ、明日提出の課題プリント忘れてきちゃった！ごめん、取りに戻って良い？」

　「もう…C奈ってばせっかちなんだから」

　二人は笑いながら元来た道へと戻った

　その時も、まだあの家族は佇んでいた

　しかし、C奈には見えないという

　結局、気味が悪いので学校に忘れ物を取りに行き、その帰りは別の道を通った

　翌朝、ニュースを何気なく見ていると

　昨日の夜に見たあの家族が家の中で殺されていたというニュースが流れた

　あの佇んでいた家族は、誰かに助けを求めていたのかもしれない……』

私が話し終えると、誰ともなく息を吐いた

『じゃあ、最後のライト消すよ』

ここからが本題、私たちはよくある、百物語みたいなのを試していた

ほら、5人しかいないのに、数を数えたら最後に１人増えてるってあれ

「んじゃ、いくよ」

恵子に促され、祐梨が震える声を上げた

「いち…」

「に…」

「さん」

「し…」

『ご』

私たちは全部で５人、６人目の声が聞こえるか。息を詰めて耳を澄ませた

かたん。

小さな音がした。と、同時に

「ろく」